第十二話。〜パーティ編
「...チェックメイト。」
「うわああ!....ひどい...ひどいですよ...」
「兄貴は作戦を練るのには長けてるかもしれないが...」
「凛のように当たって砕ける精神が無いと。」
「まあ、そういうことだな。」
どう白石秋斗です。
今、凛とチェスをしてました。
え?夏祭りはあの後どうなったかって?
普通に帰りましたよ。
作戦失敗ということで。
「しかし...当たって砕けるばかりじゃ勝てないですよ?」
「ふ...作戦を練ってばかりでも勝つことはできないぞ?」
「む...確かにそうですね。」
「さて、夕飯の用意でもするかな。」
「あ...手伝いますよ。」
「本当か!?」
信じられない!というような顔で僕に迫ってきます。
そんなに珍しいですか、僕が家事すること。
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「それでは凛と!」
「秋斗の!」
「「楽しいお料理ー!」」
「.....................何させるんですか。」
「いいじゃないか、盛り上がるだろ?」
「.....僕のキャラってこんなんでしたっけ?」
「兄貴のキャラは鬼畜で確定してるはずだぞ?」
「確かにそんなことも言ってましたね。」
鬼畜ですか....うん、確かに関野さんいじめるの楽しいけど...
そんなことを思いながらもたまねぎを切っていると...
「...兄貴、指切りそうになってる。」
「うお!?危ないじゃないですか!」
「私に言うな。」
まったく...ってあれ?
「なんで材料こんなにあるんですか?」
数えてみると...
「.....5人分。こんなにいらないでしょう?」
「私が五人分食べるからだぞ?」
「いやいや、凛自分が小食なこと忘れてません?だいたい僕の分が無いし。」
「うるさい。」
「えええええ......」
なんで僕いじられキャラになってんでしょう...
「鬼畜がいじめられるのっておかしくないですか?」
「私は兄貴以上の鬼畜だからだ。」
「えええええ......」
凛がそんな性格だったなんて...
そんなことを考えていると...
ピンポーン♪と、チャイムが鳴りました。
「お、来たか。」
そういって凛が玄関まで小走りで行きました。
いや...誰が来たんですか?
「よお秋斗。」
キッチンに入ってきたそいつは...
「げ...鳥肌野郎さんですか。」
「鳥肌野郎ってなんだよ...だいたい俺の名字は鳥肌じゃなくて鳥原だっつうの!」
「とりがらさんだろ?」
「凛ちゃんまで....ひどい....」
「ははは、白石ジョークだ、なあ兄貴。」
「ははは、そうですよ鳥肌さん。」
「もういいよそれで...」
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