第十一話。〜夏祭り編
白「作戦実行!突撃です!」
凛「おお、兄貴が熱くなっている!」
白「行きますよ!」
ふふふ、屋台で買ったお面をかぶり神野さんへ突撃です!
...本当に襲ってますねこれ。
どういう意味かはあなたにお任せします。白石秋斗です。
凛「確保オオオオオオ!」
...先生の叫びがうつったみたいです。
凛が神野さんを後ろから羽交い締めにしました。
が、しかし、
神「へ?いや、きゃああああああああああああああああああああああ!」
肘鉄を喰らわし、間合いを取り、
右パンチ左パンチ。
凛が飛んでいきます。
ってええええ!?
驚いて凛に駆け寄ります。
神野さんは逃げていったようなのでお面はとりました。
白「ちょ....大丈夫ですか?」
凛「ああ、少し油断してたようだ。」
白「いったん退きましょう。」
凛「了解。」
..................
白「ふう、ここまでくれば大丈夫でしょう。」
凛「しかし、あのか弱そうな神野さんがなぜあんな力を....」
なんかバトルマンガっぽい展開になってますがこれはコメディですよ!
おっと、これ以上は言っちゃいけない気がしますね。
白「う〜ん....」
神野さんのあの巨大な力の源について考えていると、何かを思い出しました。
白「あ....」
凛「どうした兄貴、なんか分かったか?」
そう、それは単なる笑い事として見ていたこと。
関野さんが秘密を聞き出そうとしていたときの神野さんのつっこみ。
白「まさか...」
そして、単なる叫びですまされていたこと。
神野さんの性格の変わり方。
白「多重人格だとオオオオオオオオオオ!!」
凛「え?」
ひらめきました!
白「これです!神野さんは性格が変わることにより人並み以上の力を持つことができるのです!」
凛「なんかファンタジー展開きたな。」
白「これぞ怪人多重面相....」
凛「それ違う。絶対違う。」
白「とにかく!今回の作戦は失敗です。」
凛「まじか...」
白「予想外ですね...」
関「あれ?なんで二人ともここに居るの?私の働きは無意味だったの〜?」
関野さんが来ました。
なんだか申し訳ない気になります。
白「...すみません。」
関「え...いや、謝らないでください。白石さんは別に悪いことしてないですよ?多分。」
白「えーと...今回の作戦は失敗に終わりました。」
関「やっぱり?そんな気はしたんですよね〜。」
白「あの人怪力ですよ...」
関「そうですね、確かに。」
凛「それで私が吹っ飛ばされたと。」
関「それは大変...あれ...」
関野さんは驚いたような顔をするとこう言いました。
関「メイドちゃん怪我してる!」
凛「あれ?本当だ。教えてくれてありがとう関野さん。」
関「白石さん!」
関野さんはこっちを見て叫びました。
白「は、はい?」
関野さん怖い。
顔怖い。
関「妹さんに付き合わせといて怪我させて...兄失格ですよ?」
白「え.....」
凛「いいんだ、私が行きたいと言ったんだから。」
関「いいえ、白石さん、妹さんまで巻き込むことは無かったんじゃないですか?」
凛「だから、良いと言っているだろう?それより、そんなに怒っていると顔の恐いバッタになるぞ?」
関「なりません!とにかく白石さん、謝った方が良いんじゃないですか?」
白「...確かにそうですね、すみません。」
凛「いや。良いんだ。そんなことを言われると私も嫌な気分になる。」
白「...凛は...優しいんですね...」
凛はふっと笑ってこう言いました。
凛「兄貴に似たんだよ。」
少し読みにくいとのことでしたので描写をがんばろうとしましたがなんか失敗した気がします。
なんつうか最後に「〜です」、「〜ます」がつくとスピーディな描写ができないというか....これも言い訳なんですがね。本当は俺の力量不足です。
とりあえず、夏祭り編はこれで終了です。




