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変身ヒーローin異世界  作者: 鯨尚人
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第105話 人為的奇跡

「う……!? 目眩が……。これは毒か……」


 クリスタルを拾い上げたところで身体の自由が聞かなくなり、片膝を突いてしまった。

 さっきヒュドラに噛み付かれてたんだよな。噛まれたところを見ると、小さく穴が開いている。

 紫色で毒々しい毒ガスの近くでも戦ったし、多少それも吸ったかもな……。


「おにいちゃん、だいじょうぶ!?」

「ああ……。そうだ、フランケンもヒュドラをぶっ飛ばしてたけど……」

「平気。オレ、毒ニ耐性モッテル」


 そう答えたフランケンだが、緑色の肌が紫色になっちゃってるぞ。


「アレ? グルグルスル……」


 ドシーンとうつ伏せに倒れるフランケン。やっぱ毒効いてるじゃないか。

 コロシアムの舞台上には2名の上級浄化術士がいたので、俺たちの異変に気が付いてすぐに駆け付け、治療を施してくれて助かった。

 『スライムクリスタル』で毒を抽出できただろうけど、体力を使わないに越したことはないからな。


 治療を受けているあいだに、菜結がリヴィオに頼まれたという伝言を聞いた。

 内容はちょっと驚くべきことで、『エステルクリスタル』の必殺技の奇跡を起こす為の試みをするので、そうしたら必殺技を使ってみて欲しいということだった。

 リヴィオとエステルはその為にお姫様たちの所へと向かったらしい。


「ほら、ぴーぷるでざいあって、ひとびとのがんぼーのことっぽいでしょ? それをおにいちゃんにあつめればいいんじゃないかって」

「俺に……集める……。そうか、異常事態になって助けを求める願望が増えたときに奇跡が起こせるのかと思ってたけど、それならもしかしたら……」


 早くグリーディを追い掛けたい気持ちもあるが、リヴィオたちがすることに期待して、その試みを待つことにしよう。俺が移動してしまったら試みが行われてるかわからなくなるだろうし、そもそもヤツの魔法を封印する手段がなければ、現状、勝ち目はないからな。

 リヴィオたちが人混みに潰されていないかが心配だ。

 ヒュドラを倒したことで騒ぎがだいぶ落ち着いたから、大丈夫だといいけど……。


 それと、コロシアムの舞台を取り巻く魔法壁が魔物に破られたことで、コンスタンティアは魔法壁の修復と維持を手伝うべくその制御室へと向かい、ルーシアとフリアデリケの姉妹は制御室が魔法壁に近い為に召喚された魔物に襲われるかも知れないということで護衛を手伝いも兼ねて付き添ったそうだ。

 そっちも無事であってくれよ……。


 それじゃあ待っているあいだにということで、まずは長時間変身を続けていると体力を消耗していくようになるので、変身を解除する。

 それから、拾ったクリスタルを調べてみることにした。



『ヒュドラクリスタル』

・深紫色のクリスタル。

・毒で体力回復。

・必殺技(レバー1回)『リジェネレーション』

 再生(体力大量消費)

・必殺技(レバー9回)『リプロダクション』

 9体の複製を生み出す。



 毒耐性でも毒無効でもなく毒で体力回復するとは驚いた。でも毒のダメージは受けつつ回復するのかも? と気付いてベルトに聞いてみるとそんなことはなく、毒は無効化されるようだ。おお、凄い。

 再生の必殺技も凄くて、『ヴァンパイアクリスタル』には自己修復能力があるけど修復速度は遅いのだが、こちらは一気に再生するらしい。

 自分の複製を9体も生み出す技にも驚いた。だけど、複製体には意志はなくって、自分と全く同じ動作を行うのだそうだ。レバーを9回も倒さなきゃいけないし、使い所が難しそうだ。


 さて、クリスタルも調べたので、次は肝心のグリーディの魔法を封じる為の対策だ。

 俺はまず、菜結とラファエルとフランケン、それに集まってきた兵隊長や一部の兵士たちに、グリーディが人々から魔力を奪うことによってほぼ無敵といえる存在になっていることを伝えた。

 予想はしていたが、俺とグリーディとの会話を審判やお姫様なども聞いていたので、彼らはそのことを把握していた。

 それ故に、魔法を封じる魔道具の調達に時間がかかってしまい、舞台への突入が遅れたのだという。

 それから、具体的な対策について話し合った。


「魔法を封じる為には、吾輩が知る限り魔法を封じる魔法というのは存在してはおらんから、魔法陣か魔道具を使うことになるな。魔法陣で封じる為にはその中に入れねばならんが、戦闘中では陣を地面に描いている余裕もなかろうし、ヤツは空を飛べるからな。難しいだろう」


 説明してくれるラファエルの表情は、いつもより険しい。

 俺は、無知な思い付きを口にしていく。


「予めどこかに気付かれないくらいデカイ魔法陣を描いて、そこに誘導して落とすっていうのはどうだろう?」

「魔法陣が充分に効果を発揮できるのは、せいぜい直径5メートル程度であろう。上空への効果のほどはわからんが、それも数メートルといったところだろうな」

「じゃあ、魔法のスクロールみたいに数を用意して敷き詰めたりとか……」

「魔法陣は土魔法などで石に刻み込むなどして、消されないようにせねばならんぞ。破かれたり歪められたりすれば、効力が損なわれるからな」

「ああ、そうか……」


 気落ちする俺の横で、今度は菜結が口を開いた。


「おおきなまほーじんはむりでも、ちいさなのをならべたら?」

「おお、そうか。それならばいけるやも知れん」


 鋭い顎を撫で擦りながらニヤリを菜結に笑いかけるラファエル。


「菜結、すごいな」

「おにいちゃんの、あいでぃあのおかげだよー」


 可愛いことを言う妹の頭を撫でてやる。今は成長して大きくなってるので、頭の位置が俺の胸の辺りにある。

 母さんや親父も、成長した菜結を見たかったろうな……。

 この都市の人たちが、同じような不幸に見舞われないように、グリーディを止めたい。止める力が欲しいと強く願った。


 魔法陣を並べる場所は、グリーディの現在位置が把握して、近くの目立つ建造物の近くに兵士たちが土魔法を使える者を集めて作るということに決まり、何名かの兵士たちが準備の為、駆け足で舞台の出口へと向かっていった。


「次に魔道具を使う場合だが……。兵士ども、魔道具を借り受けてきたのだろう? 見せてみろ」


 ラファエルの言葉に、兵隊長が他の兵士に支持を出し、2つの魔道具を持ってこさせる。


「2つだけか……。これで、国が所有するものは全てか?」

「わかりませんが、おそらくは……」


 ラファエルの問いに、大事そうに魔道具を携える兵士が答えた。


「魔法を封じる魔道具は貴重だからな……。吾輩も屋敷に1つあるが、あれはグリーディには効かぬだろう。だが、これらはかなり良いな。この2つで封じ切れればよいが……。貴様、これを此奴こやつに渡せ」


 ラファエルが顎でクイッと俺を指し示す。


「し、しかしこれは大変高価な物でして……。宰相どのに確認しないと……」

「国家の存亡の危機だ。構わぬだろう。悠長にしている時間なぞ無いわ」

「ああっ!」


 魔道具をひったくって俺に突き付けるラファエル。ためらったが受け取った。


「あー、でも、なんか入れるものがないと……」

「貴様は収納する能力を持っておるだろう?」

「あれは自分の物じゃないとダメなんだ。これは借り物だから……」

「ならば譲り受ければよい」


 すると、魔道具を持ってきた兵士が慌てた。


「そ、それは国宝級の代物でして……!」

「一時的に渡すだけだ。それなら問題あるまい?」

「そ、それでしたら……」

「あ~……。そういうのダメなんだわ。返す前提だと認められなくって……」

「……なら仕方ないな。貰っておけ」


 兵士が「ええ~……」と小さく声を上げる。

 でも緊急事態だ。仕方がないよな……。

 そう思って「悪いけど」と口にしたとき、兵隊長の大きな声が響いた。


「責任は俺が取る! 黒き魔装戦士殿、我々よりも有効に使える貴殿に託します。どうか、この国を宜しくお願い致します……!」


 兵隊長が頭を下げると、周囲にいた兵士たちもそれに続いた。

 すると、菜結がぎゅっと俺の腕にしがみついてくる。菜結には複雑なのだろう。

 その頭を撫でてやり、「わかってる……」と囁いた。


「どこまで出来るかはわからないけど、やれるだけやってみます」


 そう告げた後で顔を上げた兵士たちの表情は皆、悲壮な思いを秘めているように見えた。

 ストレージに魔道具をしまい込み、時を待つ。


 雨足が弱くなってきた。

 コロシアムから見える都市の空にいくつかの竜巻が現れ、その度に観客たちがなげきを発する。グリーディが風魔法で起こしているのだろう。

 都市のあちこちに魔物が出現したことを兵隊長に報告しに、何度か兵士が駆けてきた。

 居ても立ってもいられない。そんな気分になってから暫く後、コロシアムに声が響き渡った。


「余はリズオール・アグレイン。この国の姫じゃ」

「おひめさま!」


 菜結がぴょんと飛び上がる。まだ10歳の、可愛らしいお姫様の声だった。

 王族や貴族などの為の、一番高いところにある特別な観覧席のほうを見ると、窓際に立って拡声魔法の魔道具を手に持った、膨らんだスカートのドレスを着たお姫様と思しき姿が見て取れた。


「皆、不安であろうが、どうか落ち着いて聞いてほしいのじゃ。現在、この都市アグレインはかつてない危険な状態に晒されておる。情報によると、都市に多数の魔物が出現し、暴れまわっておるそうじゃ」


 観客たちが小さくざわめく。中にはこの恐ろしい事態を受けて、悲鳴を上げる者や、大声を上げる者もいた。


「そこで、戦える者には魔物の討伐を依頼したいのじゃ! 本来は冒険者ギルドを通す案件じゃが、火急の事態じゃ。ギルドとは話をつけた。レンヴァント国の協力も得られた故、報奨金は相場以上の金額を支払うと、このリズオール・アグレインの名に懸けて約束しよう! コロシアムの入り口や冒険者ギルドなどで、討伐参加証明となるものを用意するので受け取って欲しいのじゃ。ここの入り口では証明用に、予選で使ったゼッケンを配布する。また、それらがなくとも兵士の証言や討伐部位の確保によっても今回は参加証明とするのじゃ。皆、頼むのじゃ! この国を救う為、どうか力を貸して欲しい……!」


 観客たちのあいだで、沢山の雄叫びが上がる。やはり、戦える多くの人たちが見に来ていたんだろうな。


「外に出るのが不安な者もおるだろう。ここが安全だと保証は出来ぬが、このコロシアムには一部の兵士を守りにつかせる」


 お姫様はそう告げた後、小さな声で「……ふう。余はちゃんと出来ておったか? そうかそうか」と聞こえてきた。

 それから新たな声が響き渡る。


「私はレンヴァント国第2王子、マウリー・レンヴァントです。こ、このような事態になり、大変遺憾に思っております……。じゅ、重大な話があります。どうか落ち着いて聞いて貰いたい。じ、実は……金色こんじきの主義は、あの決勝戦の魔族、グリーディが、ひ、人々を戦争させる為に創り出したものだったということが判明しました……」


 この国では金色こんじきの主義は貴族には知名度が高いが、庶民には低い。その為、人々のリアクションは薄かった。

 中には衝撃を受けている者もいるだろうけど。きっと、マウリー王子もそのひとりなのだろう。


「この思想こそが、世界を統治し恒久の平和を与える……。そ、その理想で、グリーディはレンヴァント国と、このアグレイン国とのあいだに戦争を起こそうとしていたのです……。そしてそのことが明るみになり、グリーディは今、自ら戦争を起こそうとしています。わ、我々はこれを止めなくてはならない……。ここにいる、レンヴァント国の戦士たちよ。どうか、皆の力を貸して貰いたい……! 先程、リズオール殿が述べたように、報奨金は我が名においても保証することをここに誓う……!」


 するとまた同じような雄叫びが上がった。でも、報奨金の保証を受けて、さっきの人々が上げた声が多いと思われる。ここにレンヴァント国の戦士はどれくらい来てるんだろうなぁ。


 これで、金色こんじきの主義は衰退するだろう。グリーディがいなくなっても思想が残って被害が出ることを心配していたので、大きな安堵の息を吐いた。


 その後、マウリー王子は高い成果を上げた者は国に登用するとか、そこにいるレンヴァントの貴族と交渉し、公爵家の登用をたった今、取り付けたぞ! とかなんとか言っていた。

 戦士たちの反応は微妙だった。

 リヴィオたちの試みはまだなんだろうか……。この演説のあいだにするんじゃないのか?

 やきもきしていると横合いからラファエルの声が掛かった。


「戦士どもは今は奮起しておるがな、ベヒーモスやケルベロスレベルの魔物ならば、高レベルの討伐隊で挑まねばならん相手だ。奴らが苦戦していても、ゴロー、貴様は力を温存しておけよ」

「え、あ、ああ……」


 言われて気付いた。そうか、目の前でやられてる人を見捨ててでも、グリーディを止めなきゃいけないんだよな……。そうしなければ、もっと被害が出るかも知れないから……。

 自分の力が足りていないことが歯痒く、悔しい。

 目の前で傷ついている人を助けたい。変身ヒーローになりたかった理由にはそれもあるのに。

 俺は、拳を握り込んだ。


 マウリー王子の話を切り上げさせたこの国の宰相が、グリーディが人々から魔力を奪える為に、魔法を封じなければほぼ無敵であることを説明した。観客たちに動揺が広がる。

 宰相は魔法を封じる為の魔道具の貸与を願ったり、魔法陣を描ける土魔法使いを招集したりして、基本的に戦士には魔物の対処をお願いしていた。


 その最中に、宰相やお姫様のいる観覧席の窓の奥に、見覚えのある頭が見えた。リヴィオとエステルだった。

 宰相の演説に、がやがやと話し合う後ろの声が混じり、暫くすると宰相からお姫様の手に拡声魔法の魔道具が手渡された。


「再びリズオール・アグレインじゃ。この場に居る皆に、頼みたいことがある! 決勝戦を戦い、今、このコロシアムの舞台の上におる黒き魔装戦士クロクィ……クロク……クロキ、ヴァ! 彼が奇跡を起こすように、皆に願って欲しいのじゃ! 信じがたい話じゃが、それで奇跡を起こせるかも知れぬらしい。皆も、彼の信じがたい力の数々はその目にしてきたであろう! どうかこの国を救う為、今、願ってくれ!」


 会場中がざわめき、人々の視線が俺に注がれた後、次第に静まり返っていく。

 雨も上がり、あれだけ騒がしかったのが嘘のような、水を打ったような静寂が訪れた。

 人々の切なる思いを汲み取り、身が震えるようだった。


「頼む……」


 今度こそ奇跡が起こるようにと呟いて、『エステルクリスタル』をセットして変身し、レバーを下げた。


『ピープルデザイア』


 音声が辺りに響くと、ベルトのクリスタルから金色の細長い光の束が現れ、広がっていく。前に試したときは十数メートルで消えてしまったが、今度は光の束が枝分かれしながらどんどん広がっていくと会場中、いや、会場の外にまで伸びていった。

 そして、何万人もの願った人々の一人に1本ずつ細長い光が繋がったようで、その身体から明るい光の球体が出現し、金色の細長い光の中を通ってベルトのクリスタルへと集まっていく。

 赤子には細長い光が繋がっていないのが見えたので、願っていないと繋がらないんだろうな。会場の周囲にはお姫様の声を聞いて願った人がいたから、細長い光が伸びていったんだろう。 

 やがて、集まってきた膨大な量の光の球体に目を開けていられなくなった。次第に光が弱まってきたので目を覆う腕を退かして瞼を開けると、全ての光を取り込んだ『エステルクリスタル』がベルトからひとりでに飛び出して宙に浮き上がり、俺の胸の前に留まると眩く発光した。


「うわっ!?」


 再び目を覆った腕を退かすと、普通のクリスタルよりも豪華な金色の装飾が施された、金色のクリスタルが宙に浮いていた。同じ金でも、色合いが違っている。

 それを手に取り、ベルトにセットしてレバーを下げる。


『ピープルクリスタル』


 全身が、いつもとは違う色合いの金色に包まれた。少しして金の光が全身から弾け、キラキラと輝きながら消失していく。同時にマスクの眼が輝き、次第に消えた。

 そこには、今までと違う変身後の自分の姿があった。


 ベースはさっきまでの変身後の姿だが、全体的にプラスアルファされたような造形になっている。

 マットな黒のボディは艶のある高級感を感じるボディへと変わっていて、少しだけマッシブな体型へと変化している。二の腕や太腿には今までになかった装甲が付いていて、銀色だったファンタジックな紋様は別のファンタジックな感じに形が変化して色もガンメタへと変わり、黒のボディと相まって渋い印象になった。ベルトにも割れた魔法陣の端などにガンメタの紋様が加わって、やや豪華な印象だ。

 眼はクリスタルと同じ金色だろう。魔法陣も金色だが違った色合いの金色をしている。それら金色が全体的に黒っぽいボディのアクセントになっていて、きっと格好イイに違いない。


 肉体的にも、力がみなぎっている。感情が高揚し、叫びたい衝動に駆られた。

 俺の変化を見たコロシアムの人々のボルテージが一気に膨れ上がって大歓声が巻き起こっているので、それと一緒に。


 暗雲に切れ間が生まれ、幾筋もの光が射し込んでくる。

 その偶然の演出が視界に入った俺は小さく笑い声を発してから、自分がついさっきまでそんな余裕がなかったことに気付いて、リヴィオや皆に感謝したい気持ちになった。

 そこに、ベルトの音声が響く。


『サモンヒーローズ』


「えっ!?」


 レバーを倒してないのに、何かが発動したぞ!? クリスタルと眼が、金色の光を発している。

 ベルトに説明を求めようとしたところで、近くにいた菜結とラファエル、フランケンの姿が消えた。


「なっ!?」


 そしてすぐに俺の左右にいくつもの金色の光が並んで現れ、それらが弾けてキラキラと輝きながら消えていく。光の中からは、俺の見知った人々の姿があった。

 菜結、リヴィオ、エステル、ルーシアにフリアデリケ、ラファエルにコンスタンティア、フランケンシュタイン、トアンにゴドゥ、ディアスに、ベルナ・ルナの姿まである。

 彼らは全員、淡い金色の輝きを纏っていた。


 それを見た人々は更に沸き立ち、怒号のような大歓声に包まれることとなった。

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