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Episode 4.ゲームセンター殺人事件

 奈々子と健一は、駅前のゲームセンターにやって来た。

 中には色んなゲームが並んでいる。

「工藤君は得意なゲームあるのか?」

「えっ、俺の得意なゲーム?レーシングゲームかな」

「じゃあこれやろうぜ」

 奈々子はそう言って、偶々近くにあった、側面に○文字Dと書かれた箱の前のハンドル付きの椅子に座った。

「○文字Dか。俺好きなんだよこれ」

「工藤君、バトルだ!」

「おう!」

 すると、女性の甲高い悲鳴が聞こえて来た。

「キャァーッ!」

 と言う悲鳴が・・・。

「行ってみる?」

 健一が訊ねると、奈々子は躊躇う様子も無く頷いた。

「あっちだ!」

 二人は椅子から降りると、悲鳴の下へ向かった。そして辿り着いたのは、Staff onlyと書かれた扉の前だ。悲鳴は、この向こうから聞こえて来た様だ。

「入るぜ」

 と、扉を開けて中に入る奈々子。それに続いて、健一が扉を抜けた。

 その先には、全身を真っ赤に染め、胸に包丁が突き刺さった男と腰を抜かした女性がいた。

 奈々子は女性の横を通過し、男性の手首に触れると脈を確認した。

「工藤君、警察」

「解った」

 そう言って携帯を取り出すと、健一は110番通報をした。

 それから暫くして、警察が駆け付けて来た。

「警視庁捜査一課のたちばなだ。遺体には誰も触れてないな?」

 そう言って、警察手帳を見せびらかしている20代半ばの若い男は、警部補の橘 辰徳たちばなたつのりだ。

 健一はその辰徳に、

「あの娘触ってますよ?」

 と、奈々子を指差して言った。

「コルァッ、勝手に遺体に触るな!」

 辰徳はそう言って、猫を持ち上げるかのごとく、奈々子の襟を掴んで持ち上げた。

「わっ、誰だ!?」

 奈々子は振り向いた。

「あっ、橘のオッサン!」

「誰がオッサンじゃい!?・・・って、何故に私の名を知ってる?」

 辰徳は不思議そうな顔をすると、奈々子を放した。

「私だよ、見て解らねえか?」

「いや・・・」

 辰徳は首を横に振った。

「櫻井 奈々子、櫻井 健助さくらいけんすけの妹だ」

「櫻井 健助・・・四五年しごねん前に何者かに殺害された名探偵だ。私も何度か会った事がある・・・って、あんた彼の妹か!」

「そうだ」

「おうおう、あの頃と比べて随分と大きくなったじゃねえか」

 そう言って、辰徳は奈々子の頭を撫でた。

「撫でるなよ」

「良いじゃねえか、久しぶりなんだしよ・・・って、あんた今遺体触ってただろ!?」

「ああ、触ってたが、それがどうした?」

「馬鹿野郎、死亡推定時刻がずれたりでもしたらどうするんだ!?」

「死亡推定時刻は体温から割り出して今から30分前の10時45分頃。凶器が胸に刺さり、心臓まで達して損傷を受けたのが死因だ」

 この時、辰徳は思った。

(何なんだこいつ?)


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