通されたアリス
ようこそ、迷い子の御嬢様
わたしがこの城の主であります
ああ、お疲れでしょう
使用人さんを呼びましょう
お砂糖たっぷりの紅茶とクッキー、、
ケーキの方がいいかい?
まずは、ティータイムでリラックスしておくれ
久方の客人だ
使用人さん、希少な美味しいものをお願いするよ
お口にあったかな御嬢様?
ああ、笑顔で何よりだ
迷い込んだ時に、少し汚れてしまったのかい?
使用人さん、彼女が身を綺麗にしてる間にドレスとティアラの用意をお願いするよ
使用人さん、その間に他の者に伝えて食事の準備を頼めるかい?
御嬢様が気兼ねなく、食事を出来るように沢山お願いするよ
気がついたら私は、知らない森の中に居た
なぜそこに居るか、思い出せない
目が覚めたら、ここに居た
覚束無い足取りで歩いてくうちに、
少しずつ灯りが見えてきて、
灯りのある方へと向かった
通されて、通されて、お城の中
夢か現実か分からない
ゆめうつつのような感覚
不思議な世界に紛れ込んだような感覚に陥る
不思議な、、、御伽の世界に迷い込んだかのような
これは夢で、私は自身が何処かで眠っているうちにみている夢なのか
夢ならば、もう少し覚めずにここに居てみたい
少し、もう少しこの夢を見てみたい
そう思った