ラップバトルは誰でも出来る
ゾンビのアジトの最上階にあるラップバトル会場でラップバトルが開催されている。
「赤コーナー、遠い街からやって来たゾンビケンシロウ。」
ゾンビケンシロウが拍手に包まれて、登場した。
「青コーナー、ゾンビになっても至って不変のゾンビシン。」
笑いに包まれながら、ゾンビシンが登場した。
「それでは、両者、握手をかわし、ラップバトルを開始して下さい。」
カーンとゴングが鳴らされた。
「それじゃあ、俺から行かせてもらうぜ、ゾンビシン。
俺の名前は、クロアチア代表、たまごっち。
日本に勝った、クロアチアの英雄っち。」
たまごっちケンシロウが言った。
「いや、お前なんかただの卵かけご飯。
悟飯に修行でも頼んどきな。
あ、お前が好きなのは食堂か、ごはん、ごはん。」
ゾンビシンが言った。
「懐かしき川よ 武庫川よー
河川敷でバーベキューするひーとよー。」
ゾンビケンシロウが言った。
「いや、お前にお似合いなのは、自殺スポットよー。
ダムのてっぺんで怯えてる、お前の顔よー。」
ゾンビシンが言った。
「寒くて寒くて震える。」
ゾンビケンシロウが言った。
「お前の、ラップ、おもんなさすぎて、震える。」
ゾンビシンが言った。
「初めて射精した、18の夜ー。」
ゾンビケンシロウが言った。
「いや、お前は一生、童貞のカスー。」
ゾンビシンが言った。
「男の俺に野望はねー。」
ゾンビケンシロウが言った。
「お前の頭には、何も詰まってねー。」
ゾンビシンが言った。
「ていうか、お前さっきから全然バトルふっかけてこねーよな。」
ゾンビケンシロウが言った。
「おっと、もうネタ切れですか、俺の負けだ、このバトルが出来て、マジで感謝。」
ゾンビシンが突然、ラップバトルを終了させた。
「このバトル、終始バトルを支配した、たまごっちケンシロウの勝ちー。」
と言うゾンビMCの言葉でラップバトルは幕を閉じた。