さんすうマッチョ
+
「もんだいッ!」
デデンッ♪
「右手にダンベル10キロ、左手にダンベル20キロ、合わせて何キロだッ!」
「えーと
10+20=30
こたえ 30キロ」
「せいかいッ!!」
「次ッ、だいにもんッ!」
デデンッ♪
「バーベル100キロと、プロテイン粉末1キロ、一緒に持つと?」
「えーと
100+1=101
こたえ 101キロ」
バッカもーん!
「ほげえええ!?」
「持ちにくいだろッ」
「ハッ、たしかにッ!!」
理不尽ッ、なんという理不尽ッ!
だが一理あるッ。
「ふんっ、バーベルは、一本に、集中するものだぞ!」
「プロテイン用意しときます」
状況に合わない足し算は怪我のモト、みんなも気をつけよう!
-
「もんだいッ!」
デデンッ♪
「100キロのバーベルは重いッ! ゆえに重りを40キロだけ減らしたッ! さあ何キロのバーベルになった!」
「えーと
100-40=60
こたえ 60キロ!」
「せいかいッ!」
「だいにもんッ!」
デデンッ♪
「1000グラムのプロテインから、1600グラム取り出して、ジムのみんなにふるまった。残りは何グラムか?」
「えっと
1000-1600=-600
こたえ -600グラム」
ばっかもーん!
「ほげえええ!?」
「足りないだろッ!」
「ハッ、たしかにッ!」
理不尽……と言う程はありませんが。
足りないと、マッチョ、怒る!
「新しいプロテインを持ってこい!」
「はいい〜」
無理な計画には気をつけましょう。
×
「もんだいッ!」
デデンッ♪
「箱の中に、ダンベルが12個あるッ!
そして箱は10個!
全部で何個だ?」
「えーと
12×10=120
こたえ 120個」
「せいかいっ!」
「だいにもんッ!」
デデンッ♪
「ジムの屋上にはプールがある。縦25メートル、横20メートルだ。面積は?」
「えーと
25×20=500
こたえ 500へいほうメートル」
「せいかいッ!」
「なかなかやるな、だいさんもんッ!」
デデンッ♪
「右手に6キロのダンベル、左手に3キロのダンベル、掛け合わせるといくらだッ!」
「えーと
6×3=18
こたえ 18へいほうキログラム……あれ?」
ばっかもーん!
「ほげえええ!?」
「なんだそのわけわからん単位はッ! いいか、ダンベルとダンベルは、かけざんできないッ!」
「たしかにー!!」
正論ッ、なんという正論ッ!!
無茶すると、握力で、ダンベルがダメになってしまう!!
「18キロの可変式ダンベルだッ、筋トレするぞッ!」
「はいっ!」
みなさんも、かけざんの中身には気をつけましょう。
÷
「もんだいッ!」
デデンッ♪
「プロテイン残りわずか70グラム、マッチョは三人、」
「えっと
70÷3=23.33333…
こたえ 23.3グラム」
「せいかいッ! ところがぁ」
デデンッ♪
「このプロテイン、一人20グラムあれば足りる。さぁ何人分だ?」
「えっと
70グラム÷20グラム=3あまり10グラム
こたえ 3人分」
「せいかいッ!」
「では、最後!」
デデンッ♪
「ダンベル2個、マッチョ3人、さぁどう分ける?」
「ええっ!?」
チッチッチッチッ
(2÷3=0あまり3人、分けられないッ)
チッチッチッチッ
(ダンベルを引きちぎる? ダメだ、怒られる。)
チッチッチッチッ
(どうすればいい、どうすれば……そうだ!)
「順番に一人ずつ使う!」
「……」
「……」
「……」
「……」
「せいかいッ!」
「やったぁ!」
「おめでとう、君にはこのゴールデンダンベルをあげよう!」
「わーい」
こうして今日も平和に筋トレが続きましたとさ。
めでたしめでたし。
いったい何を探しているんだ……
あ、ノベルアップ+にも載せました