カルーアミルクにすらなれない私の、
銘尾友朗さま主催「夏の光企画」参加作品です。
……ですが、ほとんど光は関係ありません(汗
昼下がりの光が差す、中途半端に明るい部屋で、乱れる二人の境界線。そんなエピソードです。
『スパイシー・モクテル』シリーズの二人です。文字数は当社比約2倍でございます。
今回はイチャイチャ回となっておりますので、どうぞ覗いていってください(笑)
『スパイシー・モクテル』『ライムトニック・シャワー』をお読みいただくとよりお楽しみいただけますが、
・エリート商社マン&ガチ恋製造機×アパレル店員&片想い女子
・1年半以上、割り切った関係を続けている
ということを把握していただければお読みいただけると思います!
*このエピソードはヒーロー視点を募集しています*
目を覚ますと、見慣れない空間。シンプルな寝具が揃ったセミダブルのベッドから体を起こさずに周りを見渡すと、そこは大きい本棚と最低限の家具家電がある殺風景な部屋だった。
「ああ……ここ淳の家だっけ」
いつもより温かく感じるベッドの上で、私は小さく呟いた。
サイドテーブルに置かせてもらっていたスマホを起動すると、ロック画面には月曜日の十四時四十分。
「いや日が高いうちからヤるとか……」
どんだけ爛れた月曜日だとツッコみたくなる。そういえば平日の昼間から約束して会うことはなかった気がする。単純にこいつが有休持て余しただけかも知れないけど。
中途半端に開いたカーテンから陽の光が入ってくる。朝の天気予報で見た、二週間ぶりの快晴。家を出たとき、ここ二週間の雨が嘘のように、夏らしいカラッとした空気が心地良かった。外は昼下がりの気持ちいい空気が流れているだろうに、この部屋には微かに淫靡な空気が漂っているのは、昼間にしたことの名残なのか。
淳の自宅は恵比寿にある1Kの賃貸マンションで、最寄り駅までそんなに歩かないし、セキュリティもしっかりしていて内装も水回りも綺麗だ。居室は狭くはないけどそこまで広くもない。それでも家賃は確実に十万超える、大手のエリート商社マンらしいリッチな部屋だった。
初めて自宅に誘われた。「うち来るか?」と言われたときは「どういうつもりなの?」と本気で聞いた。だって家を行き来するほど深い関係じゃないから。でも「ロクなホテルが無かったんだよ」と呆れるように言われて、知らないうちに思い上がっていたことに恥ずかしさと申し訳なさが押し寄せた。
私の左隣――壁側で寝ている男は、たまにいびきのような寝息を立てる。上半身が重いと思ったら、淳の腕が私に乗っていた。おい、私の胸はアームレストじゃないんだよ。筋肉がしっかりついた腕をベリッと剥がして体を起こす。窮屈なところで寝ていたせいか体に寝コリがある気がする。ベッドから降りて体を適当に伸ばすとパキパキと関節から音が聞こえた。
いい加減なストレッチは思いのほか効果があった。ストラップレスのブラジャーとショーツだけではなんとなく決まりが悪くて、脱ぎ散らかした服の中からキャミソールとぺチパンツを抜き取って身につけるとさっきよりも落ち着きを取り戻す。
私をこの部屋に誘った当の本人は日頃の疲れが溜まっていたのかまだ起きる気配がない。
「起きて」
仰向けに寝る淳の体を軽く揺すってみると閉じている目にぎゅっと力が入った。
「ん゛ん~っ……シンガポール行きたくねぇ……」
「シンガポール? 何言ってんの……?」
どうやら夢の中でも資本主義と闘っているらしい。飛行機や海外に行くことが嫌いとは聞いたことないし、私も自分から聞かないけど。
「ああ、そういえばこいつみたいな人って乗り物酔いするんだっけ」
こいつは天気が悪いと体調が悪くなる。気象病を持つ人は、乗り物酔いしやすいと何かの記事で読んだ。
その後も揺すったり、掛け布団越しにお腹をポンポン叩いてみたが、全く起きなかった。
十五時まで、あと十分。中途半端な時間に私の体は空腹を訴えた。別に激しく動いたわけでもないのに、事が終わると必ずお腹が減る。さすがに家主の許可なしにキッチンを漁るわけにはいかない。
こんな優しい起こし方じゃもう起きないのかも知れない。少し力を入れて何も纏わない胸を叩くと「痛って!」と寝起きのざらっとした声が飛んできた。「なんだよお前」と言いながら目を片手で覆う男は一向にベッドから起き上がらない。なんだこいつ背骨溶けたのか? ああ、だから今日「乗れ」って言ったのか。
いや、余計なことを考えている場合じゃなくて、
「ねえお腹空いた」
「あ?」
不満げな声にも負けず、「起きて」と寝転がっている体を軽い力でポンポン叩く。もう睡眠を邪魔されたくないのか、淳がスマホを手に取った。鬱陶しいと言いたげな顔すらセクシーに映るのは、惚れた欲目だろうか。
「決済クレジットでいい」
淳が私にスマホを渡して、シーツに包まった。また眠るつもりなんだろう。彼のスマホには、デリバリーアプリのトップ画面が表示されていた。
かなりお腹が空いていたのと、配送料が安いという理由で、ピザチェーン店から選ぶことにした。十分ほど迷ったあたりでマルゲリータとオレンジジュースに決めて、淳のクレジットで決済をする。配達予定時間は二十分後と把握したあたりで、寝息が聞こえた。
「寝た?」
シーツに包まる淳を揺すりながら話しかけたけど、全く動く気配がない。眠りに入るの早すぎるな。……まぁ忙しい人だし、ここ最近はストレスなく眠れる日がなかったのかも知れない。
手持ち無沙汰になって、スマホを手に取った瞬間、
ピロロロロンッ! ピロロロロンッ!
私のスマホが着信を知らせた。
「あ、やばい」
淳を起こしてしまう危機感を覚え、慌てて着信画面を見ると『白河達樹さん』の文字。ショップの店長からだった。
「はい、黒岩でーす。……お疲れ様ですー。…ああ、いえいえ、とんでもないです」
店長――達樹さんの電話に応えつつ、淳を起こさないようにキッチンへ移動した。
電話の内容は、新アイテムの撮影に関する連絡だった。私が働くブランド『REVERSI』は、何故か私と達樹さんを含め、一部の社員がモデルになって商品を着用してオンラインショップに商品情報を掲載する。もうそこそこ売れてるんだからプロのモデルにでも頼めばいいのに。
「私が三十日で、達樹さんが八月一日ですね。わかりましたー。……あ、そうだ達樹さん」
仕事の連絡が終わったところで、私はあることを思い出した。
「あの、再入荷のブラウスあるじゃないですか。レース切替のやつ。……あれってホワイトのSあります? ……ホントですか? あの、一着取り置いていただきたい……え? もうある? えー! ありがとうございます達樹さん! もう大好き。大好き過ぎ」
そのブラウスは発売当初からどうしても手に入れたかったけど、すぐに売り切れてしまった。まさか達樹さんが覚えていて取り置いてくれていたなんて。
何度も「ありがとう」と「大好き」と繰り返す私に、達樹さんが「気になるバーがあるから付き合って」と楽しそうな見返りを求めた。
「えー!? 達樹さんとデートすんのー? ……あははははっ! うそうそ! お供しますよ」
まあ達樹さんなら変なところには連れて行かないし、なにより達樹さんは話が面白いから一緒にいると楽しい。私は達樹さんとバーに行くことをOKした。
そんな話をしていると、ドアを開ける音がした。音がした方に目を向ける。ドアノブに触れながら不機嫌な顔で立っていた淳に「ごめん起こした」という意味を込めて、顔の前に左手を立てると、淳は居室へ戻って行った。
「あー……今、知り合いの家にいて、はい。……いえいえ、こっちこそすみません。仕事中に関係ない話しちゃって。……明日出勤です! ……はい、はーいお疲れ様です。失礼しまーす」
電話を切りながら居室に戻ると、半袖のカットソーを着た淳が電子タバコを咥えていた。ぼんやりと煙を吐き出す半開きの唇は肉厚で、肌に触れたときは甘やかな優しい感触がする。
「誰?」
目を合わせずに淳が聞いてきた。
「え?」
「電話」
「電話? 店長」
「ああ」
「ごめん、起こした?」
「いや、自然に起きた」
短いやりとりをして、私はテーブルに突っ伏した。少し上を向いて煙を吐く彼の喉仏が、ごろりと動く。
ピンポーン、と軽快なインターホンの音がした。
「俺出るわ」
淳がインターホンでやりとりするのを、意味もなくインスタグラムを見ながら聞く。「はい、ご苦労様ー」と人あたりの良い声でデリバリーの配達員に労いの言葉をかける淳は、明らかに外面を固めた姿だった。
近い店舗から配達されたおかげか、マルゲリータはまだ温かい。チーズが思いのほか伸びて1ピース取るのに苦戦している私に、淳は一瞥もくれずに電子タバコをペン回しの要領で回していた。
「ね、マルゲリータってさ、ピザのほかに無かったっけ? なんかカクテルの名前かなんかで」
私はふと思った疑問を投げかけた。
淳は電子タバコを指先で回しながら眉を顰めた。凛々しい太眉の間にはしっかりと皺が刻まれている。この顔は、
「『ここ最近で一番くだらねえ話題だ』って顔してるね」
「エスパーかお前。あとカクテルはマルガリータな」
淳は意外にも、さらっと私の疑問に答えた。
「ああ、そうだマルガリータだ! ってかよく知ってたね。あんたカルーアミルクすら飲みきれない可愛い体質のくせに」
「……。」
「あれ? リアクションない」
「言われ慣れてる」
「なるほど」
ふっかけてみたものの、からかわれ耐性はとっくについていたようだった。
初めて淳と会ったのは新宿のバーで、淳は私の後に店に入ってきた。淳が最初にオーダーしたカクテルは、シャンディガフ。アルコール度数はカルーアミルクの約半分。そのあとはチェイサーとしてミネラルウォーターを挟みながらアルコール度数の低いカクテルを頼んでいたのに顔も目も赤くなっていた。淳がお酒に弱いことを知っている女性は、私の他に……いるな。言われ慣れてるって言ったし。
それに、そういうところにギャップを感じてキュンとくるお姉様やご婦人もいるから、こいつもあえて武器にするときがあるんじゃないかと思う。あれ? 想像したらタチ悪いな。
とりあえず、淳をからかっても面白い反応が返ってこなかったので、想像上のあざとい男はオレンジジュースをストローで吸いながら掻き消すことにした。
ピザを口に収めながら、ユーチューブで動画を見る。大学を卒業したばかりの若い男の子たちが、外国のおもちゃに振り回されてぎゃあぎゃあ騒いでいる姿に思わず笑いが漏れる。スマホを見ながらピザの切れ目から1ピースをむしり取ろうとして、肘が淳の腕にぶつかった。それについて淳は声すら発しない。
何がどうかはわからないけど、ただなんとなくこの時間が、切なくて、甘ったるい匂いがすると思った。
例えば、陽の光が射す、微かに暗さを感じる部屋で食べるマルゲリータが、いつも通りトマトとチーズの味がすることだったり、強く光る画面の向こうではしゃぐ若い男の子たちを見て時間が過ぎていったり。シャワーから上がって、借りたバスタオルから好きな男の匂いがしたり。
例えば、背中に重みと人肌の温かさを感じて、気に留めないふりをしたり。
筋肉質な腕が私のお腹に絡みついたまま体重がかけられた。
「重いよ体重何キロなの?」
「六十九」
「え? 太った?」
「うるせえんだよ」
「んふふふっ!」
あ、リーダーがビーズまみれ。スマホから目を離さずにピザを大口で食べながら、きつく抱きしめられたお腹を気に留めない風に装う。
淳とはずっと、割り切った関係を続けているし、淳もその関係を望んでいる。勝手に好きになったのは私で、時間が経つごとに、彼に触れるごとに、線引きがほやける頻度が多くなった。結ばれない恋に落ちた馬鹿な女だとは重々承知している。
それにしても、一向に淳が離れない。食べにくいし流石に重いので離れて欲しいと振り向いたところで、淳に左手を掴まれた。
「なに?」
私が聞いても淳は何も言わず、私の人差し指に嵌まったリングをくるくると動かしはじめる。肩口に乗せられた顔は、不機嫌そうなままで。
「ねえ外さないで! 失くしたら店長泣いちゃうんです!」
悪戯な手を右手の甲で払った。達樹さんから去年の誕生日プレゼントとして貰ったシルバーリング。いいやつだから失くしたくないし、失くすなんてことがあれば達樹さんに申し訳ない。
私よりも太い腕を何回か軽く叩くと、背中に張りついていた体温が離れていった。スマホの画面の向こうにいる人気ユーチューバーたちは、流行りの言葉遊びではしゃいでいる。
私から離れた淳はツイッターのタイムラインを見ている。淳はツイッターが嫌いじゃないらしい。たまに誰かのツイートを見ては鼻で笑うのを見る。私としては、一瞬だけ彼のスマホから見えた彼の鍵アカウントで、『クソハゲ死ね』と一言書かれたツイートの方が面白かったんだけど。
一年半以上関係が続いているのに、淳が心から笑うところを見たことがない。いや、正確には「幸せだ」っていう表情を見たことがない。人間関係は聞かないからよく知らないけど、深い関係にある人がいるとは思えないし、仕事や進路は収入で決めたと、関係を持って間もないころに淳自身が言っていた。
今、淳が自由に呼吸できる場所は、きっとどこにも無い。淳はいつしか、子どもを手放したと言った。その時にはもう、「幸せ」なんて無いと諦めたんだろうか?
ねえ、と短く呼ぶ。淳は顔どころか視線すらよこさず、そのまま欠伸をした。涙が拭われないまま小麦色の頬を流れていく。
「淳、こっち見て」
もう一度呼ぶと、面倒くさそうな目をした顔が私に向いた。切れ長気味のアーモンドアイは、涙のおかげで光があるように見える。手を伸ばして両頬を包むように触れると、一瞬だけ淳の眉が跳ねて、鋭い目がゆっくり閉じられた。皮膚に吸水力はなくて、涙はそのまま私の手に移っていく。
淳は決して太っているわけではないけど、頬は程よい弾力があって、もちもちしていた。今まで淳の背中に縋ることはあっても、顔に触れたことは無い。手のひらをそのまま受け止めるような感触は、不思議と気持ちが上がる。ときどき溢れそうになる感情に抑制がきかなくなる。
数秒だったかも知れないし、数分だったかも知れない。もちもちした頬の感触に満足して、淳の顔から手を放した。目を開けて、「なんだよ」と言いたげな顔をした男が面白くて、笑いながらふざけたような口調で言った。
「なんでもない」
スマホを見ると、十七時を少し過ぎていた。さて、そろそろ帰ろうかね。そう思って立ち上がった途端、指先を強く掴まれた。
「ん? どしたの?」
淳は私の質問に答えないまま立ち上がった。成人女性の平均身長より低い私からしたら、淳はやっぱり背が高くて、淳の顔に照準を合わせるには、少し首が痛い。
もう一度「どうした?」と聞いてみる。何も言わない。私の指先を掴んでいた左手は、私の右手首に移動した。そして、そのまま力いっぱい壁に押し付けられた。男の力は強くて、「うわあっ!」と思いがけず変な声が出る。
「え? なになに? ごめん、全然わかんないんだけど」
頬をいじられたのが嫌だったのか、私の行動の何かが焚きつけたのかわからない。戸惑いを隠すために、冗談っぽく笑って言った私に、
「……こっちの台詞だよ」
淳が、怒った。
壁に押し付けられたまま、節くれ立った手が乱暴にキャミソールをたくし上げた。
「淳っ! やだっ! ねえっ私もう帰るの!」
剥き出しになったお腹に、クーラーの冷気が当たって肌寒い。淳は私の抗議を無視して、私のお腹に顔を埋めてきた。「ねえやめてよ」と言っても全くやめない。部屋は冷えているのに、ときどきかかる息が熱い。引き剥がそうとして肩に手をかけても、びくともしない。
そうやって何度目かわからない制止の言葉をかけたとき、脇腹に歯を立てられた。
「っ! 痛い痛い!」
私が叫ぶと、淳はようやく私のお腹から離れた。腰が抜ける。ずるずると座り込んだ私は、膝立ちの淳に見下ろされる体勢になった。
「琴美……」
熱っぽい声、まっすぐ私を見つめて来る切れ長の目。
あ、これはまずい。
淳の顔が近づいて、唇が重なるまであと数センチのところで両手を差し入れる。掌に触れる淳の唇はやっぱり柔らかい。
「キスやだって、言った……」
口から出た拒否の言葉は、ぎこちない。淳の怒りが消えた。淡々と私から離れていく。
淳が離れた瞬間、私は素早い動きでワンピースを体に通した。散らばっていた私物をかき集めながら淳に話す言葉は自然と早口になっている。
「じゃあ帰るね。気が向いたらまたLINEして。予定会うかはわからないけど」
私から離れてから立ったままの淳に、「またね」と言って居室から出た。
玄関で靴を履いたところで、デリバリーのお金を返していないことに気づいた。
「ここでいっか」
シューズボックスに乗ったお洒落なキートレーの下に五千円札を挟んで、今度こそ部屋を出た。
まだ青い空に太陽が顔を出す夕方の空の下、マンションを出るまでが嘘のように、足取りが重い。
「びっくりした……」
歯を立てられた脇腹は、噛み痕がつくほど強く噛まれたわけじゃないのに、まだじくじくと疼く。ああ、あれはやっぱり夢じゃなかったんだ。
「失敗したなー……。なんか踏み込みすぎた気がする……」
淳の個人的な空間に初めて入ったから舞い上がったのかもしれない。理性は残すと決めていたのに、恥ずかしいな。あそこでキスまでされたら、本当にどうにかなりそうだった。
でも、淳はどうして、私が前から言っていた「キスはしない」約束を破ろうとしたの? 私をからかうつもりで? それとも……。
いや、そもそも淳が私に抱き着いてきたところからおかしいんだ。達樹さんとの電話が終わってから様子が変わった。今までの冷淡な態度が嘘のように。淳の行動を振り返っていると、頭の中にある可能性が浮かんできた。
「妬いた? ……いやいやまさか」
はぁ……。もう考えるのはやめよう。淳に聞くこともしない。聞けるほど淳に可愛い想いなんか持っていない。馬鹿で卑屈な私を責めるように、暑くて眩しい光が肌を刺す。
あいつに惚れなければ、どれだけ冷静だったか。
あいつを憐れまなければ、どれだけ楽だったか。
タンブラーの中で水平線を描くミルクの中に、勢いよくカルーアが注がれるように、自分で引いた境界線が大きく乱れる音がした。
ありがとうございました!
これからも『スパイシー・モクテル』シリーズをよろしくお願いします!