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マツケンコンビ

 小柄な少年は耐えていた。


「顔はやめとけよー」


とヘラヘラと笑う坊主頭の男。


「テメー、金持ってこいっつったろーが!」


痩せた男はそう言いながら、小柄な少年の髪を掴んだ。


「もう、お金ないよ、ゆるしてよ」


小柄な少年は半べそでいった。


「金ねーなら、盗んででも持ってこいよ!」


天パのノッポが、小柄な少年を小突く。


「調子くれてんじゃねーぞ!」


痩せた男が、小柄な少年に蹴りをいれた。


「ぎゃっ!」


倒れこむ小柄な少年。


「よーし、俺がやっちゃおっかなー」


坊主頭はいきり立ちながら、少年の胸ぐらをつかむと無理やり体を起こして、殴りかかった!


 小柄な少年はきつく目を閉じた!

だが、いつまで経っても殴られない。


???


 小柄な少年は、そっと目を開けた。

見ると坊主頭の男の腕を、見覚えのあるツンツン頭の少年が、がっしりと掴んでいた。


「おいおい、3人がかりで俺のクラスメートをいじめんなよ」


腕を掴んだ少年は、坊主頭を睨み付けた。


「何なら俺らが相手になってやろうか?」


いつの間にかいた、背の高い少年が言った。


「ケンジ君!松崎君!」


 小柄な少年はクラスメートの名前を叫んだ!

腕を掴んだ少年は、その腕を掴んだままで、フワッと足をあげるとバン!と坊主頭の顔に蹴りを入れた。


「うわ!」


 坊主頭の男はそのまま尻餅をついた。

坊主頭の鼻からは鼻血が流れた。

痩せた男が叫んだ!


「コイツら、桜第二のマツケンコンビだ!」

「マジかよ!?」


三人組は動揺していた。


「テメーらうちらの地元で、何してくれてんだ?」


3人に向かってケンジは言った。


「さっさと失せろ!二度と来るな!次は鼻血じゃ済まねーぞ!」


松崎は言った。


「ち、ちくしょう!いくぞ!」


三人組は慌てて逃げていった。


「大丈夫か?」


ケンジと松崎は小柄な少年を起こした。


「ありがとう!ケンジ君!松崎君!」


少年は蹴られたお腹を押さえながら立ち上がった。


「いつだって助けてやるぜ!」

「だけどお前も強くならなきゃ!俺らがいつもいるとは限らないだろ!」


二人は口々に言う。


「でも、僕は体も小さいし、、運動できないし。」


小柄な少年は下を向いた。


ケンジと松崎は、小柄な少年の肩に手をおいてこう言った。


「だったら一緒に空手やろうぜ!!」


二人の白い歯がキラリと光った。

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