表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひとりたび  作者: 雪路
9/45

しごと5


私達は外に出た。

建物の裏手の広い場所だが、中からは見えない死角の場所。

きっとターゲットは私が誰だか見抜いているからこその判断なのだろう。

夜風が心地よく吹いている。


「ティアス、お前はただのお嬢さんじゃないね?俺の勘が正しければ『暗黒兵器の少女』というやつだろ?」


「否定しません。世間一般では、そう呼ばれています。」


「殺し屋ということはキルト伯爵の命令できたのかな?」


「はい。キルト伯爵の命令により、娘のハルフ=キルトを殺した罪を償って貰います。」


「ははっ…それはいいけどさ、一応抗わせてもらうよ。」


ようやく、まともに向き合う。


ディスノイルはトンファーをかまえ、私は短剣をかまえる。


「来なよ、殺し屋。」


「言われなくとも、いきます。」


一呼吸おいて地面を蹴る。

一瞬(やいば)を交えて距離をおき、また向き合う。

そんな攻防を繰り返す。


「やっぱり名ばかりじゃないね、『暗黒兵器の少女』ってのも。」


「ですが、次で終わりです。」


「それじゃ、俺なりに最後の足掻きをさせて貰おうかな。」


ディスノイルが正面からむかってくる。


振りおろされたトンファーを弾いて私が持っていた短剣で胸の中心を刺した。

するとディスノイルは脱力して、地面に膝をついた。


「さぁ、ティアス。指輪を持っていきな。」


ディスノイルが左手の小指にはめていた指輪を差し出したので、私は素直に受け取る。


「確かに受け取りました。ディスノイル、ひとつだけ聞いてもいいですか?」


「あぁ、いいぜ。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ