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ひとりたび  作者: 雪路
7/45

しごと3


中は大型ショッピングモールのように中心が筒抜けの様に空洞で、それぞれの階に壁沿いに等間隔で扉がある。多分、そこが一家庭ずつに分かれているんだろうな。


「ちょうどご飯にするところだったの。さぁ、座って。」


私より2~3歳上かな?この人。

料理が運ばれてくると、それに釣られる様に人が集まって来る。


「あれ?長、この子誰?見ないけど。」


「旅をしている子じゃ。この村に用があるらしい。よろしくやっておくれよ。」


「君、何歳?」


「名前は?」


色んなところから質問をされてわかんなくなる。


「ティアスと言います。16歳です。この村にはとある依頼を受けたので、やって来ました。」


「ある依頼って?」


「言うことはできません。長、そのことで後に話をしたいのですが。」


「構わんよ。後でわしの部屋に来なさい。」


「感謝します。」


そう言い終えた所でようやく食事になる。

テーブルが長いと思っていたが、人々が座るとそうでもない様に思える。


食事を食べながら観察していると、ふとあることに気がつく。


ターゲットが居ない。


「この村の人はここに居るのが全員ですか?」


「いや、あまりにも人数が多いから、2回に分けているの。」


長と話す前にターゲットと会っておきたかったんだけど……


まぁ、いっか。



食事を終わらせると、すぐさま長の部屋に向かった。

長の部屋は最初に出会った夫に案内して貰った。

中は本棚と机と扉があるだけ。


そして中には私と長しか居ないはずなのに、三十半ばの男が一人居た。



「ソイツはわしの息子で、今はほとんどソイツが村の管理をしておる。わしが長というのは名ばかりじゃ。だから失礼だとは思ったが、ソイツも長になるでな。勉強としてこの場に居させてやっておくれ。」


「構いません。私は任務ができれば良いので。」



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