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かぞく18
私はふと気がついた。
ペンダントを返して貰っていない。
「トワ、すみませんが一つ忘れていました。」
「なぁに?」
「ペンダントを返して貰っていません。」
「あっ!そうだった!」
私達は急いで城の出口を目指した。
しかし、急ぐまでもなくアメル=ルジアは城の入口の扉に寄りかかっていた。
「やぁ、随分と遅かったね。」
「アメル=ルジア、ありがとうございました。ですが」
私が言い終える前に何かを差し出してきた。
「これが目的でしょ?」
アメル=ルジアが差し出したのは目当てのペンダントだった。
「サリ、合っていますか?」
「えぇ、そのペンダントです。」
私が手を出すとペンダントを手の平の上に落とした。
それをトワに渡した。
「これで任務完了ですね。」
「ありがとうお姉ちゃん、お兄ちゃん!」
「僕はとばっちりがこないうちにずらかるよ。…じゃあね。」
アメル=ルジアは背を向けて手を振ると、暗闇に向かって歩いて行った。
私達は何も言わずにそれを見送った。




