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かぞく13
「だいたいさぁ、何で僕がこんなに恨まれなきゃいけないのさ。」
石をかわしながらアメル=ルジアが言った。
「お前が住人を殺すからだ!」
「そうだ!」
人々は石を投げつけるのを止めて訴えた。
「言っておくけど、全員は殺してないよ?」
「嘘だ!」
「逆らう者は皆、お前に殺された!」
「それじゃあ、その人達の死に目を見た?死体を見たの?」
人々はアメル=ルジアの言葉に口をつぐんだ。
「住宅の騒動の時は確かに殺した。でも、それも僕の本意じゃないし。僕はねぇ…ある人に雇われ、命令されたことをやっただけだよ。」
アメル=ルジアはそう言うとニッコリと笑った。
人々がざわめきだす。
「ならばアメル=ルジアを雇った者は」と。
「簡単だよ。僕を雇ったのは……
皇帝だよ。」




