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ひとりたび  作者: 雪路
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かぞく8


私は殺し屋。


それを生業としてるからには、依頼を疎かにすることはできない。


「トワ、申し訳ありませんが私は留まることを許されないんです。いつまでも、進まなければいけない。この命が尽きるまで。」


「それじゃ…今日だけ、わがまま聞いて欲しいな。夕方まででいい。」


「解りました。今日の夜にはアメル=ルジアと決着をつけましょう。」


「うん、ありがとう。」


トワが「時間がもったいない。」と言ったので、さっそく出かけることにした。


街へ出ると夜中には劣るものの、活気溢れていた。

夜にはない楽しみがあるようでこれはこれで楽しいのかも知れない。


「トワ、如何致しましょうか。」


「う~んとね、そうだ!あっちに友達がやってるお店があるの!」


「それでは、まずはそこに遊びに行きましょうか。」


そこは小さなお店で、どうやらアクセサリーショップのようだ。


「いらっしゃいませ。って、トワじゃないか。」


「うん、遊びにきたんだよ!」


店の中にはトワと同じくらいの子兄妹が二人、居るくらいだった。

街を歩いているときも、ほとんどが未成年の子ばかりだった。


疑問が拭えない私は、決心してトワに聞いた。


「トワ、先程から疑問に思ってたのですが、夜と違って大人が少なすぎませんか?」


私が聞くとトワだけでなく兄妹まで顔色を悪くした。

悪いことを聞いてしまったのだろうか。


「ほとんどの大人は、昼間はいないよ。皇帝のところで働いてるんだ。」


「だいたいの親は皇帝のいいなりに従って、お城で働いてるよ。」


「皇帝、ですか。」


「それ以上は聞かないでよ。」


「お姉ちゃん、つぎ行こう。」


トワは私の手を引いて、お店を出た。


「申し訳ありません、不快ですよね?」


「ううん、いいの。本当のことだもん。」


トワはそう言うと、笑ってみせた。


「大人は偉い人の言いなりなの。私達子供なんてどうでもよくなる位に。」


トワはまっすぐ前を見た。

そこには皇帝が居ると思われる大きな城があった。


「トワ、お金と依頼さえあれば殺りますが?」


「ううん、いいの。どうせ今の皇帝が居なくなっても変わらないと思う。」


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