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かぞく1
今回の依頼は変わっていた。
っていうか、依頼とは言えないかも。
手紙には名前と住所と「ペンダントを取り戻してください。」としか書いてなかった。
字からすると、10歳前後だろう。
とりあえず、手紙に書いてあった住所に向かうことにした。
しかし、一向に見つからない。
読み間違いはしてないはずだし。
仕方ないから、先程からこの街の住人らしきひとに聞き込みをしている。
手掛かりが『トワ』と言う名前の10歳前後の少女ということと、住所しかない。
そのせいか住人に聞いても見つからない。
既に時刻はPM6:00になってしまった。
住所の場所を探すのを止めて、宿を探す。
表向きの宿は空いてなかったから仕方なく裏路地に入る。
すると、人影が見えた。
注意しながら左袖に手をかける。
目を凝らして見ると、10歳前後の少女と25歳前後の長身の男だった。
明らかに少女の方が不利だろう。
少女の瞳が潤んでいて泣きそうになってしまっている。
「大の大人が少女をいじめるとは、いい度胸してますね。見逃す訳にはいきません。」
私は少女を背で隠す様に、割って入った。




