ばけもの8
決勝戦────
相手はもちろん、グルジア=レイス。
「よくここまできたな、ティアス。」
「言ったでしょう?勝ち抜いてみせると。」
決勝と言うだけあって盛り上がり方がハンパない。
「闘う前にひとつ、言いたいことがあります。」
「…いいぜ。」
私がマイクを受け取ると会場が静かになった。
「私は『暗黒兵器の少女』です。グルジア=レイス、ある方の依頼により貴方を殺します。」
会場内がざわつく。
やはりここでも名ぐらいは知れているか。
「そうか…どうりで強いわけだな。」
「いざ、尋常に……始め!」
開始のゴングがなる。
しかし、お互いに動こうとはしない。
「暗黒兵器の少女、だったか。
お前は悲しい子だ。
一人ぼっちの悲しい子。」
動揺させるつもりかな?
でも、無駄。
「グルジア=レイス、いいことを教えてあげます。
残念ですが、私には心が無いんです。
だから私は平気で人を殺せます。」
「動揺作戦失敗か。じゃ、堂々といかせてもらうぜ!」
グルジア=レイスが駆け出す。
武器の棍棒を構え、体勢を低くしながら素早く動く。
私は持っていた長剣を地面に突き刺し右袖から短剣を数本出すと、グルジア=レイスに向かって投げつけた。
しかし、短剣はあっさりとかわされ地面に突き刺さる。
私は長剣を引き抜いた。
グルジア=レイスが突撃してくるのをジャンプでかわす。
その時、目線は外さないようにする。
しかし、グルジア=レイスは急ブレーキをかけて私の方に飛んできて頭上から棍棒を振り下ろした。
私は長剣で受けて地面に着地した後、グルジア=レイスの腹を蹴るとグルジア=レイスは吹っ飛んで壁に衝突した。




