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ばけもの6
会場は静まっていたが、私が剣を納めるのと同時に沸き立つ。
私は何もせず、素っ気なく退場した。
一旦控室に帰るために廊下を歩く。
すると正面にはグルジアがいた。
「いきなり殺られ屋とは運がよかったな。」
「そんなことはありません。」
「あの動きと剣さばきは見事だったぜ。」
「ありがとうございます。まぁ、剣を折ったのはあまり意味はないですがね。」
「演出かい。それじゃぁ最初の間も演出かい?ティアス。」
「いつの間に私の名前を知ったのです?」
「試合、始まる前に普通にアナウンスで紹介してたぜ?」
……気がつかなかった。
ってか、あんなにうるさい中でよく聞こえたな。
さて、最初の間をどうやって説明しようか。
今、依頼のことを話すタイミングではないだろうな。
幸いグルジア=レイスは私が『暗黒兵器の少女』と気付いていない様だし。
「そうですね、あれは考え事を少々。」
「ほぉ、考え事…ね。」
「貴方は人を躊躇なく殺すのですか?」
「フッ。まぁ、考えたりはしないな。」
「…そうですか。」
私は控室へと歩みを進めた。
控室に着くと私は水筒を取り出した。
中身はもちろんホットチョコレート砂糖多め。
食べ物が駄目なら、飲み物で。




