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ばけもの5
大会が始まった。
既に他のグループでは、3回戦が行われている。
私は2回戦で、闘っている真っ最中。
…のはずなんだけど、対戦相手が全く動かない。
ってか、膝が笑ってますけど?
この人も殺られ屋か。
大会を盛り上げるために集められた元い、連れ去られたらしいけど。
なんて悪趣味な…。
そう、今回の依頼とは無理矢理殺られ屋となってしまった仲間の敵をとって欲しいというのが本当の目的。
そして、こんな忌々しい大会に終止符をうつ。
それが依頼人の願いらしい。
でも、この人を殺さなければ上にあがれないから、仕方ないよね。
最初は歩いて、どんどん加速していく。
「わあ"あ"あ"ぁぁぁぁっ!」
対戦相手が闇雲に剣を振り下ろした。
私はそれを避けて剣を膝蹴りで真っ二つに折ると、持っていた長剣で喉元を深く斬りつけた。
「申し訳ありませんが、私はどうしても決勝に行かなければならないので。」
そして私が剣を引くと、相手は大量の血を噴いて倒れた。




