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カード化スキルで図鑑コンプリートの旅  作者: あすか
第5章 天運の少女
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第239話 秘密の仲間

 コカトリスとバジリスクの後も紹介は続く。


 次に紹介したのは、ブルームで捕まえた野生産モンスターで、マンティコアとハンババ。

 これにすでに全員が知っているフォレストドラゴン。

 コカトリスを含めて、以上がブルームで捕まえた星3のモンスターになる。

 紹介したモンスターは、別途個別スキルを覚えさせて、戦力となってもらう予定だ。


 そして、次に合成した星4モンスターを紹介する。

 ヒュドラー、キマイラ、グリフォン、カトブレパス、ウェンディゴ、サンダーバード。

 今回は適当に合成したわけじゃなく、ナビ子の神話知識を参考に合成した。


 正直、もっとたくさんの種類が作れるかと思ったんだが、素材がなく、これだけにとどまった。

 足らなかった素材は、主に海産関係とほ乳類、それから竜関係。


 海産系はまだほとんど手に入れていないから仕方がない。

 今後、海に冒険に出かけたときに期待するしかない。


 哺乳類は手に入れたのは猫と犬ばかり。

 一応、熊やネズミもいたが、数は多くない。

 そもそも、必要とされている哺乳類は、獅子や馬や山羊。

 獅子は猫でいくつか誤魔化したけど、それ以外は無理だ。


 それから竜関係。

 竜に関しては、一旦トカゲや蛇からドラゴンへと進化させる必要があった。

 というか、蛇。

 神話のモンスターにはこれでもかってくらい、蛇が使われている。


 獅子、蛇、竜。ついでに鷲。

 この4種類が神話モンスターを作ろうとするには必須だと認識した。


「他にもいるけど、みんなも疲れただろうし、とりあえずこのあたりかな」


 別にモンスターに襲われることはないが、それでも強力なモンスターばかりだった。

 緊張するだろうし、疲れも溜まるはずだ。


「ヒュドラー、あんなものが暴れていたら、手がつけられません」

「マンティコアって顔が生理的に受け付けません」

「グリフォンはいいのう。移動にも便利そうじゃ」

「はぁ~どれも素敵です!」


 それぞれ気になるモンスターがいたみたいだ。

 ……ひとりだけ違うけど。


「他にもモンスターはいらっしゃるのですよね? そちらは紹介してくださらないんですか?」


 アザレアの顔は別に疲れてないから続きを……と訴えているように見える。


「一応、この後追加で合成もするから、その時に時間があれば、こんな風に紹介してもいいかもな」


 この後もたくさんの合成が控えている。

 まずは幹部の合成。

 残っているモンスターとの組み合わせでどんな進化をするか楽しみだ。


 その後は残ったモンスターで、いつものようにランダム合成。

 神話とか気にせずに、直感とイメージでって感じだ。


「まぁ庭で遊んでいることもあるだろうし、その時に確認してくれ」


 当然のことだが、コレクターとして、どのモンスターも最低1枚は残す予定ではある。

 ブルームで捕まえて、紹介していない残りの野生モンスターは、そこで確認してもらえればと思う。


「むぅ。分かりました」


 アザレアも納得したので、これでお開……

「シュートさいてー」


 と思ったら、何故か突然ナビ子がそう言った。

 そして、それに敏感に反応する姉妹。


「ナビ子さんがそう仰るということは……!?」

「そういえば、今回はセイレーンのような、人型のモンスターがいませんでしたね」


 くそっナビ子め。

 余計なことを。


「なに? シュートがエッチな子だけ隠しているから悪いんでしょ」


 その言葉に、姉妹の視線が更に厳しくなる。


「いや、別にエロいから隠していたわけじゃないんだ。彼女らは魔族になるから紹介しづらくて……」


「「いいから早く呼び出してください」」


「……はい」


 俺は観念して彼女たちを呼び出すことにした。


 ――――

 ラミアクイーン

 レア度:☆☆☆☆☆

 固有スキル:魅了の魔眼、女王の威厳、魅惑の香、

 個別スキル:闇の極意、人化、テンプテーション


 ラミアとハイラミアを支配するラミアの女王。

 半人半蛇の魔族。

 全てのオスを虜にし、全てを食い尽くす。

 ――――

 ――――

 アルラウネ

 レア度:☆☆☆

 固有スキル:地の覚醒、自然の加護、魅了、光合成、毒のトゲ

 個別スキル:回復促進、植物操作、吸収、鞭術


 植物系中級モンスター。

 半人半植物の魔族。

 花の精の振りして男性に近づき、精を吸い尽くす。

 ――――

 ――――

 ヴァンパイア

 レア度:☆☆☆

 固有スキル:不死、闇の覚醒、吸血、眷属化、霧化、擬態

 個別スキル:再生促進、マヒの魔眼、魅了、月光浴


 不死の魔族。

 対象から吸血することで、眷属にし、従わせることができる。

 頭を切り落とされようが、全身を焼き尽くそうが、弱点以外の攻撃方法では死ぬことがなく再生する。

 弱点は光属性、銀製品、日光など。

 ――――


「どの女性も胸が大きい……わたくしへの当てつけですか!?」

「……うん。勝った」

「うわっうわ~……シュート君。こういったのが好きなんですね」

「これにセイレーンとアラクネがおるんじゃろ? お主も好きもんじゃな」

「シュートさいてー」


 3人を召喚し終えた俺は、正座させられていた。


「いや、別に下心があってやったわけじゃないんだ! たまたまできたのがこれだったんだよ!」


「あんな事を言っていますよ姉さん」

「正直な所どうでしょうかナビ子さん」

「あのね。わざわざ数の少ないゴブリナを選んで合成にしていたんだよ」

「シュート君……」


「いや、選んだわけじゃないって! ちゃんとホブゴブリンからも選んで合成しているんだって!」


 実際男型で、ナーガやヴァンパイアもいる。

 それなのにナビ子のやつ……。

 もちろん、俺の言い訳は聞き入れてもらえず。

 しばらくの間、お説教を食らうことになった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] この、「さいてー」の流れが何か引っかかります、シュートの勝手では?ナビ子も秘密くらい許せばいいのに?アザレアが、重い女みたいでうざいですもう少し器が大きければいいのに、最初の頃から変わ…
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