第24話 蜘蛛と蝶
本日2話目の投稿です。
キラーホーネットの合成の後は、スモールスパイダーを合成することにした。
キラービーの次に増えた種族だ。
もちろん最初はスモールスパイダー同士を合成する。
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ポイズンスパイダー
レア度:☆☆
固有スキル:毒攻撃、操糸
個別スキル:待ち伏せ
蜘蛛系モンスター。
獲物が巣にかかるのを待ち続けるハンター。
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スモールスパイダーの時と全く変わらないスキルと説明文。
しかしスモールが取れた分、体が大きくなっている。
こちらもキラーホーネット並みの大きさだ。
もしかすると50~60センチが星2の中級昆虫系モンスターの大きさなのかもしれない。
ナビ子に言わせると、説明文は変わらないが、スモールの頃よりも糸の強度や毒の威力など全てが上昇しているそうだ。
ちなみに合成レシピは星1の下級蜘蛛系モンスター2匹。
スモールスパイダーじゃなくてもいいってことだ。
まぁ星1の蜘蛛系モンスターはスモールスパイダーしか知らないが。
やっぱり他にもいるんだろうか?
その後も合成して、計4匹のポイズンスパイダーが誕生した。
だが残念なことに特殊個体やそれ以外の種族は生まれず。
スモールスパイダー2匹ではランダムじゃなくて、ポイズンスパイダーしか合成結果がないのか、それとも他の条件が足りないのか。
とりあえず4匹いれば先の合成も出来る為、残りはスモールスパイダーのまま残しておく。
ちなみに今までは呼びかける時はスモールスパイダーをスパイダーと呼んでいた。
だけどポイズンスパイダーも増えたから……
今後はスモールスパイダーを小クモ、ポイズンスパイダーをズンクモと呼ぶことにした。
ちなみにキラービーはそのままキラービー。
キラーホーネットはホーネット。
サイレントビーはサイレンと呼ぶことにした。
次は幻惑蝶。
スモールスパイダーが増えたおかげで幻惑蝶も数を増やすことが出来た。
とはいっても蜂や蜘蛛に比べたら数は少ないが。
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フェアリーバタフライ
レア度:☆☆
固有スキル:鱗粉
個別スキル:蜜集め、擬態
蝶系モンスター。
妖精のような美しい羽を持つことから名付けられた。
その鱗粉には様々な効果があるらしい。
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このフェアリーバタフライはサイレントビーと同様に、進化することによって小さくなった。
固有スキルの鱗粉からは、元々使えた幻惑の粉の他に、睡眠の粉も出せるようになっていた。
個別スキルは元から持っていた蜜集め。
それから持っていなかった擬態。
合成することで新たに手に入れたスキルのようだ。
擬態は羽の色が周りの景色と同化する。
野生の動物がやっていることと同じことだが……スキルがあることで、さらに完全に擬態できるようだ。
それから蝶は別種の結果も存在した。
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ルナバタフライ
レア度:☆☆
固有スキル:鱗粉、月の光
個別スキル:蜜集め、月光浴
蝶系モンスター。
夜光蝶の進化系。
夜行性の蝶で月の満ち欠けにより能力が変化する。
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……夜光蝶なんていないんだが?
そう思ってレシピを確認すると、ルナバタフライの合成条件は蝶系下級モンスター2匹となっていた。
野生のモンスターが進化するには夜光蝶からしかルナバタフライは進化できないが、合成では別に進化前個体が必要って訳ではないようだ。
同じようなパターンは他にもあるかもしれないな。
固有スキルは鱗粉と月の光、月光浴はまさかの個別スキルだった。
月の光は説明文にあったように、月の満ち欠けで能力が変わるらしい。
満月時が一番強くなるそうで、月の見えない新月や、日中は下級蝶の幻惑蝶以下まで能力が下がるらしい。
ルナバタフライに関しては夜にしか行動させない方がいいかもしれないな。
個別スキルの月光浴は合成によって手に入れた新しいスキル。
月の光に照らされると自動回復の効果があるらしい。
固有スキルじゃないけど、ここでルナバタフライに現れるってことは、ホーンラビットの嗅覚のように、ルナバタフライが覚えやすいスキルなのかもしれない。
ちなみに月の光も月光浴もモンスター専用スキルでもないから俺でも使えるスキルだそうだ。
まぁ現状このスキルを手に入れる方法はないけどね。
野生でルナバタフライの魔石を手に入れられればスキルカードとして手に入れられるけど……野生でいるのかな?
というか、その場合鱗粉のスキルカードが手に入りそうで怖くてカード化出来ない。
やっぱりランダム要素は怖いよな。
現状フェアリーバタフライとルナバタフライが1匹ずつ。
それぞれフェアリーとルナと呼ぶことにした。
まだ幻惑蝶はいるので、増やすこともできるが……今回はサイレントビーとは違い、完全にランダムの合成のようだ。
そうなると、このあと片方ばかりが合成結果になっても嫌だから、蝶の合成はレシピ合成まで待つことにした。
あと1匹は合成しても……って思わなくもないが、どうせなら次の合成も一緒にしたいからね。
そして残念ながら、それ以外の種族は数を増やすことが出来なかった。
ラージ・アントやスモッグリザードは進化させたかったが……ラージ・アントの集団はゴブリンの集団よりも厄介なので、前回みたいに偶然魔石を手に入れるしかない。
そしてアーストードとスモールワームは、こちらを確認するとすぐに地中に逃げる。
スモッグリザードと3リスに至っては全く見かけなかったらしい。
もしかしたら俺たちのことが野生のモンスターに知れ渡って警戒されているのかもしれない。
今後はモンスターの種類を増やすことが難しくなるかもしれないな。
ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございます。
おかげ様で早いもので今作を投稿始めてから2週間が経ちました。
ブクマや評価ありがとうございます。大変励みになっております。
誤字脱字報告もありがとうございます。気を付けているつもりですが、やはりどうしても見逃してしまうようで……。
本当に助かっております。
それから……図鑑説明とか読みづらい所はないでしょうか?
もし気になる点などありましたら参考にさせていただきたいと思っております。
ほぼ毎日投稿後に活動報告も書いておりますので、コメント返信などでも構いませんので、気軽に書いて頂ければ幸いです。
明日からはまた夜1投稿に戻りますが、引き続きお読みいただければ幸いです。




