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第5話 「振り返ると野党」

 

 ありえねぇ…むっ村を出て何日経った?

ここ何日か水しか飲んでない気がするんだが……

そんな絶賛空腹中の俺の目に奴は飛び込んできた

ピョンピョンッと野を跳ねる奴は…野兎だッ!!!


「ソフィ奴を捕まえろぉぉぉッ!!」


 と命令したら意外と俊敏な動きを見せるソフィ

ソフィが野兎をゲットしたお陰で久々の肉が食えた。


 血抜きの際、一応念の為に血を確保していると

残りの血をソフィが物欲しそうにこちらを見てくるので

恐るおそる野兎の血を少量だけ飲ませてみた…


 映画だと狂暴化したりするんだが意外な事に

血を飲んだソフィはハキハキ喋り出したのだ。


「旨ーいッ! キョウッ もっとちょうだい♪」


いやいやカタコトキャラどこいったぁぁぁぁッ!?


 意外な発見をした俺だったが確保した血も含め

全ての血を飲み干されてしまった…

まぁソフィが獲ったし、可愛いから許そう……


童貞の悲しいサガが可憐な死体の可愛さに負けた…



 しかし南の方角に行けば本当に都はあるんだろうか?

村人達を疑う訳ではないが、ここまで何もないと少し

不安になってくる……ハァ…地図でもあればなぁ…



 ガサガサッ… ガサガサッ…


「ん?…今なんか茂みが揺れたような?」


 ガサガサッ… ガサガサッ…


「やっ、やっぱり揺れてるゥゥゥゥッ!!

 …待てよ? ……また野兎ちゃんだったりして」


 ガサガサッ… ガサガサッ… ガサガサッ……………


「アレ?ガサガサって言わなくなった…動きを止めたのか?」



 俺はガサガサッいっていた茂みに近づくと突然

ガバッと大きな魔物が現れたッ!


 俺は突然の事にビックリして後ろに転がると

ソフィが爪で威嚇し大口を開いて牙を剥き出した。


「そっソフィ…かっ、勝てるのか?」


 飛び出してきた魔物は大きな黒々とした狼…

そんな狼に飛びかかるソフィはまず狼の喉元に

ガブリッと噛みつき爪で身体を突き刺した。


 また喉元に噛みつき今度は血をすすっている…

なんともおぞましい光景だった…さっきまで

ソフィを可愛いなんて思っていた俺はソフィの

キョンシーの姿にゾッとしたのだ。




 いやぁしかし…何はともあれ狼の肉をゲット♪

その日は少し歩いた所で野宿する事にした。




ーーーーーその夜…


 俺がふと目を開けると月明かりに照らされながら

気持ち良さそうにしているソフィが目に入った。


………アレ?キョンシーって月の光を浴びたら

狂暴化するんじゃなかったかッッッ!!!!?


 俺はバッと起き上がり少し離れた場所で月明かりに

身体を揺らすソフィの元へ行こうとした瞬間…


 ガサガサッ… という茂みの音にまたビクッとなり

マジかぁ〜またガサガサッきたよ……と心で思う。


 そぉ〜と振り返るとそこには魔物…ではなく?

暗くてよく見えないが木々が風で揺れ、月明かりが

こぼれてきた時キラリと刃物が見えた。



 えぇッ! まさかの野党さんですかぁぁぁぁッ!!!

しかもぞろぞろ来ましたけどォォォッ!



「大人しくしろッ! 騒いでも無駄だッ!」


「金目の物を出しな」



マジかぁぁぁぁ異世界来て人生最大の危機じゃね?


 ピピッ…… 〝危機察知しました…〟

 〝マスター 所持されている【体術】を使用しますか?〟


 えっ? …俺体術なんて持ってたの?


 〝ハイッ!私がマスターに取得インストールされた時点では所持されてました〟


 何でぇぇぇッ!? …いいや使用してくれ!

 すぐに…今すぐに使用してぇぇぇぇぇぇッ!!!



 〝 了解ラジャー……… 〟



すると俺の身体が勝手にカンフーを始めた。


「スゲェッ! 映画と同じで達人じゃん」


野党共をバッタバッタと薙ぎ倒す!…これ快感かも


「ひえぇッ なんだコイツ」

「にっ逃げろォォォッ」

「ちょっ…置いてくなよぉ」


 ふふふっ あまりの俺の強さに観念したのか…

腰抜かした野党の一人を置いて皆逃げてしまった。

とりあえず俺の体術で何とかなるみたいだし

この腰抜かした野党と話でもしてみるか……


「なぁアンタ 何もしないから話をしよう」

「あっ! その前にソフィッ!」


アレッ?居ない… 気づくと姿が無くなっていた。


 まぁいいや 女の子だけどキョンシーだし…

襲う事はあっても襲われる事はないだろう…


「じゃあ野党さん…話をしよう」


 俺はこの世界の事を知らな過ぎる…少しでも情報を

集めて動かなくちゃな————。






ーーーーーーーー 「ぎゃあぁぁぁぁッッ」



 一方ソフィはというと……

俺を襲い逃げた野党達を殲滅していた。



生き血をすすり満足そうな顔でーー

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