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PLAY04 ダンジョンへ②

(負けた……?)


(俺は負けた……?)


(レベルで勝っていた。武器を持っていても、負けた)


(というか、なんだあの尻尾)


 そう思いながら、アキは倒れたまま、キョウヤを見上げ――


「な、何なんだ……。その、尻尾」


 アキの言葉にキョウヤはぴくんっと尻尾をびくつかせ、己もきょとんっとしてそれを聞くとキョウヤは「ああ、これか?」と言って自分の腰か、その下辺りに生えている尻尾をうねらせて見せびらかすのではなく、ただ見せるようにしてアキに言った。


「オレもよくわかんねぇんだけど、こうなってからオレの尻尾。飾りじゃなくて、本当に生きているかのように動いているんだよ」


 そう言いながらキョウヤはアキから離れつつ、後ろ歩きでライフル銃が落ちているところに向かう。


 まるでぎこちない曲芸だ。


 それを見て、アキはゆっくりと起き上がって見る。


 キョウヤは言った。


「こんな感じで――」


 にゅるにゅると動いていた尻尾は彼と意志疎通しているかのようにライフル銃の引き金にするっと入り、それを引っ掛けるように引き上げる。


 それを手に取り、驚くアキをしり目にキョウヤは肩を竦め、いやはや参ったという感じで笑い飛ばし――


「まぁ、第三の手と足って感じだな」と、冗談交じりで言った。


「あぁ! だからか!」


 モナが手をパンッと叩きながら、納得! と言った感じで大声を上げた。


 それを聞いたララティラがぎょっと驚く。エレンも驚き、アキは首を傾げ、コウガ達も目を見開いて驚いていた。


 キョウヤが一番驚いたのか、ぎょっとした顔とびくんっと空に向けてぴーんっと伸ばした尻尾が物語っている。彼が一番驚いたことに。


 モナは満面の笑みで言う。興奮している目で――だ。


「だから土の粉を投げた時……、尻尾を地面に叩きつけて、低く跳んでいましたよねっ!? 超低空って感じで!」


 その言葉通りだった。


 キョウヤは頭を掻きながら「ありゃま」と言い、観念したかのようにモナに言った。


「あー、まぁ……。そんな感じだな。そうやって攻撃回避していた。ぶっちゃけあれは結構使うから、この尻尾の使い道は、今も模索中なんだよ」

「へぇーっ!」


 尻尾をうねうねさせて言うキョウヤに、モナは目をキラキラさせながらキョウヤとキョウヤの尻尾を見た。


 ララティラはそれを見て、きっと彼女の近くに蜥蜴の人はいなかったのだろうと思いながら、微笑ましくそれを見ているだけだった。


 が、モナはキョウヤの尻尾を見て……。


「――尻尾触ってもいいですか? 撫でるだけでもいいですっ!」

「いや承諾得る前に近づくなっ! あ、まって……、ちょっと! 尻尾も感覚あるんだってうひょぅっ!」

「唐突に思ったんです。蜥蜴の尻尾って、都会とかじゃあまり触る機会ないし、ここで体感しようと」

「唐突すぎるってっ! まってまってまって!」

「やめぃモナちゃん」


 モナの好奇心が収まらなかったのか――モナは十指をワキワキと動かしながらキョウヤに近付く。


 キョウヤは己の尻尾を守りながらモナの接触を避けるが、敢え無く触られてしまう。


 そんな二人を見て、ララティラは大人として言葉の静止をかけた。


 そんな和気藹々とした会話を聞いても、アキの心は揺れに揺れていた。


(尻尾が、自分の意志で……)


(まるでフィクション……じゃないか)


(しかも模索していたってことは、あれは、俺が戦っていたあのスタイルは……、すでに熟練したスタイル……)


(慣れた戦い方……)


 と思いながら、アキはコウガの近くに置いてあったキョウヤの槍を見た。


 淡い虹色に光る竜の鱗のようなものがついて、刃の付け根の処には白い布で覆われている。


 それはアキが知っている限りでも、MCOで造られていた『メイドインシリーズ:『竜』』の中でも特に完成度と攻撃力が高い武器……、魔法攻撃無効の力を持っている『アークドラゴン』の鱗から造られた――『ドラゴンランス:アーク』と言うものだった。


 それを見たアキは……、がくんっとうなだれる。


(レベル関係なしに……、このキョウヤは……、強い……)


 現実でもそうなのか、ゲームだからそうなのかはわからない。


 しかし結果として、アキは負けた。


 エレンはアキに近づいてしゃがみ、そんなアキの肩を叩く。そして言う。


「まぁ、今回は一人で行くことは、無謀と思っていたよ」


 そんな想定内だという言葉に、アキは勢いよく顔を上げる。


 エレンはそれを見て、今までの疲れたような顔をせず、アキの顔を見て、真剣な眼差しで言った。


「一人で立ち向かって守ることは、確かに偉大だ。でも、ここで死んでしまえば……、きっとRCの実験体にされることはわかっている。それは誰だって嫌だ。俺も嫌だし、アキくん。君だって、自分や妹であるハンナちゃんが、そうなったら――自分が自分で無くなりそうだろう?」

「っ」


 無言は肯定――それを汲み取ったエレンはさらに言った。


「今回ばかりは最初。そして何がなんだかわからないんだ。今は協力してくれる人がいれば、力を借りていかなきゃいけない」


 そう言いながら、エレンはキョウヤ達を見る。アキも見る。


 キョウヤの尻尾を触っていたモナは、ララティラに抑えられて相当ショックを受けている。


 そんな光景を見ながら――コウガは頭を掻いて呆れて、グレグルはブラドにもついている尻尾を見ていたが、それに気づいたブラドが必死の形相で、己の尻尾を抱いて守っている。


 そんな――まるで日常でもあるような光景。


 ゲームの世界なら、きっと交わらない人達との光景。


 それを見たエレンは――言う。


「これからも――この先も。ずっと、だ」


 人との縁は、切ってはいけない。今は――


 そう言い聞かせているかのような言い回しに……、アキは無言を徹し、頷く。


 アキのその反応を見て、エレンはようやく丸くなったかな……? と、内心安堵の息を吐いて思った。


「キョウヤくんが勝ちましたね」


 と言って近づいてくるエンドー。


 エレンはエンドーを見て、立ち上がってエンドーの話を聞く。エンドーはニコッと微笑みながら言った。


「それでは、サラマンダーの件――よろしくお願いします」


 ふるっと、腕を振るわせて――エンドーは言った。


 それを見たエレンは、怖いよなーと思いながら、俺だって怖い。死ぬかもしれないんだし……、ゲーム上で。と思いながら、エンドーに手を差し伸べ……。


「よろしく」と言う。


 それを聞いたエンドーは、エレンと同じように手を差し伸べ、ぐっと互いの手を握った。


 ――こうして、色々と問題があったサラマンダー浄化チームが結成された。


「……ところで」

「ん?」


 エンドーはきょろきょろと、エレンと握手しながら辺りを見回し、エレンに疑問の言葉を投げかけた。


「あなた達と一緒にいました……、あの巨人族の人は……?」

「ティラァ~?」

「ん? どしたの?」


 エレンはいったん考えた後……、ララティラに聞くエレン。顔はそのままエンドーを見たまま。ララティラはエレンを見て言う。エレンは続けてこう聞いた。


「ダンは~……?」

「ああ、さっき何処かへ行ってしもうた」

「ばかぁ~………」


 そんな彼女の言葉に、エレンはまた疲れ顔になって頭を垂れながら、頭を振った……。


 ダンは――方向音痴なのだ……。



 そして――ハンナ達の時間に戻る……。





 □     □



「そうか……、お前もエストゥガに用があったのだな」


 そう言うヘルナイト。


 私はそれを聞いて、頷くことしかできなかった。


 それしかできない理由は、ただ怖いということではない。


 ただ……、なんとなく。本当に、なんとなくだったのだ。


 ヘルナイトは寄りかかっていた身体を元に戻し、体も私に向けて言う。


 少し離れているからか、その全身がよく見える。泥炭窟の暗さのせいもあり、それがより鮮明に見えた。


 傷だらけの鎧。そしてボロボロのマント。


 もう疲弊している騎士が装備するような……、新品なのに傷だらけのそれを見て、私はぐっと息を詰まらせた。


 何故息がつまるのか……それはよくわからない。でも……、解ることはある……。


 きっと――辛い戦いをしてきたのだろうと。


「何故ここにいる?」

「!」


 ヘルナイトの声が聞こえ、私はハッと現実に戻される。


 ヘルナイトは私を見て、もう一度聞いた。


「何故、こんな危険な」

「あ、あの……っ!」

「?」


 私はヘルナイトの声を遮って、声を張り上げて言った。初めてかもしれない。張り上げて、人の話を遮ったのは……。そんな自分の驚きながらも、私は息を吸って、吐いてをし、深呼吸をする。そして、ヘルナイトを見て――


 一歩。前に出る。


「あ、あの……、その前に……っ。言いたいことがあるんですっ」

「? 言いたいこと……?」


 その言葉に、ヘルナイトは何があったのかと言う声で言う。


 私はすぅっと鼻から息を吸って――そして、勢い任せに……。


 頭を下げて――



「――た、助けてくれて、ありがとうございますっ!」



 ――お礼を言った。


 その言葉に、ヘルナイトは何も言わない。当たり前だろう。突然お礼を言われてしまえば、一瞬何がなんだかと言う感じになる。


 私が言ったお礼……。


 それは、泥炭窟で助けてもらったお礼だ。


 あの時助けてくれなかったら、きっと私は死んでいた。絶対に、百パーセントで……。


 そんな危機を救ってくれたヘルナイトに、私は、お礼を述べていなかった。


 アキにぃの所為にはしたくないけど、会話に入り込む余地がなかったからだ。


 だから、ここでお礼をと思い、私は思い切って言った。それだけ。


 でもそんな思い切った行動でも、やってしまった瞬間……、すぐに来る何かされるのかという緊張が走ってきて、私は顔を上げることができなかった。


 すると私の目の前で、がしゃりと金属音が聞こえた。


 私はその音がなんなのかと思い顔を上げると……。


 そこには――少し遠くにいたヘルナイトが、近くまで、私の目の前に来ていたのだ。


「ひゃっ?」

「お」


 私は変な声を上げて驚いてしまった。


 それを聞いたヘルナイトも驚いたらしく、すぐに「すまない。驚かせてしまったな」と謝ってきた。手を上げて、落ち着いてと言わんばかりの動作で。


 私はそれを見て両手でぶんぶんっと自分の目の前で振って、違うという動作をしながら「い、いえ……っ」とわたわたしながら言う。


 だが――と、ヘルナイトは私に向かって言ってから……。


「あれは私の性分だ。まさか面と向かってお礼を言われるとは思ってもみなかった」


 穏やかな音色だけど、凛としているそれで言う。


 その声を聞いた私は、また――懐かしい感覚に襲われる。


 この声、私はどこかで……。


 そう思っていると……、ヘルナイトは言った。


「先ほどの質問の続きだが……、お前は何故ここに? ここにはサラマンダーがいたはずだ」


 その言葉に、私は浄化のことを思い出す。


 胸を抑えて、言葉を詰まらせたけど……私はきっと「そうか」で終わるようなことを、私は意を決して言った。


 最強の人は、きっとこの気持ちは――わからない。


 そう言い聞かせて……。


「そのサラマンダーの浄化をしに、ここまで来ました」


 仲間と一緒に。


 その言葉を言った瞬間だった。


「っ!? お前もか……っ?」

「?」


 その言葉を聞いた瞬間、私は目を点にした。


「そうか」ではなく……、「お前もか」と言う言葉に驚いたのだ。ヘルナイトは鎧の兜をかぶっているので顔が見えない。だから声色で私は判断した。驚愕の声でヘルナイトは続けてこう言った。




「お前()――浄化をしにここへ……っ!?」




「…………………?」


 ()


 それは、私もであり、あなたも……と言う事。それが指す事。それは……。


「えっと……、ヘルナイト、さんも、浄化のために……?」


 一応年上と思ったので、私はさん付けして聞く。するとヘルナイトは――


「そうだ」即答した。


 更に――


「そうなると……、お前……否、名前を聞こう。私の名前は知っているだろうからな」


 最初に名乗ればよかったな。そうヘルナイトは申し訳なさそうに言う。それを聞いた私は慌てて「い、いえ……っ」と大丈夫と動作で示す。


「えっと、ハンナです」

「ハンナ、か……。聞こうハンナ。お前は、『大天使の伊吹』を持っている。ということでいいんだな?」

「は、はい……」


 頷くと、ヘルナイトは少し考えて……、そして私を見て――見下ろして言った。はっきりと、凛とした声で言った。



「それだけでは、()()()()()()()



「え?」


 私は、あまりにも唐突で、そしてどんでん返しのような言葉を聞いて、混乱したままの思考で、ヘルナイトに聞く。縋って……聞いた。


「そ、それって……どういうことですか……? それじゃあ、これじぁあ……」


 希望とか言われて、そして運命だと決意してここまで来たのに……。これでは無駄足だ……。


 最初で躓くとはこのこと……。


 それじゃぁ、クエストは?


 一体どうなるの?


 そんな負の感情がまるで滝のように一気に落ちてきて、黒と青のもしゃもしゃが私を支配していた。でも――




 とん。




 私の肩を優しく掴んで、しゃがんでくれたヘルナイトは――「言葉足らずで済まない」と言って……、更にこう言った。


 黒と青のもしゃもしゃが……、ヘルナイトに掴まれた瞬間、ふわっと散布して消えていくのを感じた……。


「――『大天使の伊吹』だけでは、浄化はできない。()()()()と言っただけだ」

「………たり、ない……?」


 そうだ。そうヘルナイトは言って――


「……本当の浄化には、『大天使の息吹』と、魔王族の私が持っている『断罪の晩餐』。この二つがないと、完全なる浄化ができない」

「……………………なんで」


 混乱続きの私には、一体何を言っているのだろうという思考回路だっただろう……。でも、ヘルナイトが私に触れた瞬間、不安が取り除かれ……、冷静に、そして記憶に残っていく……。


 ヘルナイトは一瞬無言になった。でもすぐに言った。


「『終焉の瘴気』が出た時、私達『12鬼士』は、その存在に立ち向かった。私が持っている『断罪の晩餐』があれば、勝てる。誰もがそれを信じていた」

「…………………………」

「だが……。出来なかった」


 ヘルナイトは続ける。悔しさを込めた音色で……。


「……驕っていた。のかもしれないが……、何もできず、守る者も、人も、何もかもを失う結果になってしまった」


 少し俯いてしまったヘルナイト。私はそれを見て、聞いて思った。


 似ている。そう直感した。


 私の肩を掴んでいる黒いグローブに包まれた手。それを見て私は一瞬、触れようかと思った。でも――ぎゅっと自分の手を握りしめて、元の位置に戻した。


「一つ聞きたい」

「?」


 ヘルナイトは私に聞いた。その声は心配が混じった凛とした声。


「お前はきっと、唯一の頼みや、希望など言われてここまで来たのだろう?」

「!」


 その言葉に、図星を突かれた私は視線をそらしつつ、俯いて頷く。


 それを見たのか――ヘルナイトは小さい声で「やはりな」とごちった。そして……。


「あの泥炭窟で、お前とその仲間と出会った時……、違和感があった。特にお前に――だ。非力で、メディックの少女が、なぜこんな危険な所に。と――結果は私の推測どおりだった」


 ううぅ……。図星まみれ……。そう私は内心反論も出来ず、まるで『ぐぅの音も出ない』状態になっていく。でもヘルナイトは――そんな私に……。



「きっと――怖かっただろうと、私は思った」



 その言葉に、私は驚きを隠せなかった。それを見たヘルナイトは、冷静に言う。


「なんとなくではない。特殊な詠唱に選ばれ、誰もが褒め称える中――その重圧に押し潰されそうになる。私もそうだ。その気持ちはわかる」


 肩を掴む手が――より一層優しく触れている。そんな気がした……。


 ヘルナイトは続ける。



「弱みに付け込んでいるのではない。ただ、ここに来てすぐのお前が選ばれ、なんの猶予もなく、途方もないことに巻き込まれたのなら、それはあまりに酷ではないかと思う。今から逃げ出しても、無理をしなくてもいいのではと、私は思う。瘴気を永遠ではないが、私なら一定の間消すことはできる」



 今まで、逃げ出すことを許さなかったかのように、希望や、あなたにしかできないと言われ、ここまで来た。


 でも。


 逃げてもいい。無理しなくてもいい。


 そんなことを言われたのは――初めてだった。


 アキにぃたちにも、どんな人にも……。


 そんな、優しい言葉をかけてくれる人はいなかった……。


 とくとくとくる優しい音と、温もり。


 それは――私の全身を血液のように全身に巡っている。


 ここで頷けば、それでいいのでは? そう思った。でも……、今まで出会ったと言っても、マースさんとリオナさん。そしてダンゲルさん達に出会って……、無理とか、できないとか、私は死にたくないという考えは――だんだんなくなっていた。


 アキにぃ達に出会って、そしてエレンさん達や、この世界で苦しんでいる人達を見て私は、首を横に振った。驚くヘルナイトを見て――私は言った。



「今この状況でも……、苦しんで、泣いている人がいるかもしれない。一定ではなく、完全に浄化できるのなら、私も、手伝います……っ」



 ならば……この運命を受け入れて、私は浄化しよう。この世界を――


 その言葉にヘルナイトは驚きはしたけど、すぐに「――そうか」と、納得したような声を出して。私の肩から手を離した。


「『終焉の瘴気』に侵された『八神』の浄化は、私の『断罪の晩餐』で瘴気の根を断ち切り、お前の『大天使の伊吹』で、瘴気の種を完全浄化し、消滅させる。これで、浄化が完了となる」

「根と、種……。花みたい」

「……そう言う発想はなかったな」


 ふっと笑ったような声を出すヘルナイト。


 あ、笑うんだ……。それを見て私はくすっと微笑んでしまう。


 今思うと、私はここに来てからあまり笑わなかったような気がする。


 この状況もあってなのか、私は心の底から余裕のそれが無くなっていた。今思うと……、気を張りすぎていたのかもしれない。そう思っていると……。


「……ハンナ」

「?」


 ヘルナイトは私を見て、静かに、凛とした声で聞いた。


「もし、私がお前と共に行動すると言ったのなら……、お前は不安に駆られず」





 君は、その綺麗な笑顔を――私や他のみんなに見せるのか?





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