夢日記1
目が覚めると汗がびっしょり。
何か嫌な気持ちで目が覚めた。
忘れずにいる夢をただ記録としてまとめてみよう。
そんな気持ちでただ、私は日記をつけてみる。
夢日記を。
徒歩で団地に帰宅する。
今日は雲のない星空で、灯りが少ない団地の下で見るから星が一層輝いて見える。
なのに何だろう。
私は星空を見上げている、その足は止めずに。
なのに一度も何物にも衝突していない。
今、髪の毛に電柱が擦れた。
肩までの髪が電柱に擦れるまで、私は電柱に気づかなかった。
スレスレの距離を私は無意識に保っていた。
星が輝いている。
謙虚に、時たまキラリと輝いてる。
私が一歩進めるたびに、星はまた点滅するのだ。
いつも学校から徒歩10分で家に着く。
こんなに遠かったっけ…と思った。
そして私は何かに気づいた。
星空が広がる。
その先に黒いものがある。
雲にしては形が綺麗すぎる。
その形を見たことがある。
円が口を開いたような…
それは星の線をなぞるように動いた。
そのあとにはただ夜が残った。
私の足は止まらない。
首は空を見つめ続ける。
なんだったっけ。
あれに似てる。あのゲームの名前は…。
得体のしれないそれは点滅した星を呑み込んだ。
その瞬間、私はハッと前を向いた。
私に向かって鉄バットのような物体を降り下ろす何者かは
黄色だった。
星空が消えた。