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警察とナイフ

俺は母親にヤンキーになると言った次の日から先輩達に喧嘩を売りまくっていた。


元々母親の趣味で俺の髪は茶髪だったし、

小学生のわりには体つきもいいほうだったから、自分から目立とうとせずとも目立つのはわけなかった。


先輩に喧嘩を売って負けたり勝ったりの繰り返し、、、。

負けたら次の日にはまた挑戦して勝ったら違う相手に挑むという生活を、

数ヶ月続けているうちに、先輩達から気に入られたというか認められたというか、その辺はあまり憶えていないがいつしか一緒につるむようになっていた。


それから時が経ちおれは六年生になった。


昔と比べて背も高くなったし、髪の毛も金髪で世間で言うヤンキーだった。


学校にも昼頃から行って、まともに授業も受けず保健室に居る毎日だった。


俺が先輩達とつるむようになってからは兄に対するイジメもなくなっていた。


昼から学校に行く様になってから先生が俺に対する態度が変わってきた。

朝九時になったら毎朝、家のインターホンが鳴る。


[おーい、学校行くぞー]

先生が毎朝俺を迎えに来る。


[まだ行かん]


[昼には必ず来いよ]

そう言い残すと先生は学校に戻っていく。


俺は毎朝先生の声で起こされる日々が続いていた。


学校に行くときはチャリで行っていたから先生の車で行くときは、

帰りが困る。

歩いて帰るのがめんどくさいから俺は母親に電話をして迎えに来てもらっていた。

俺はヤンキーになってから学校で色んな事件を起こしていた。

物を壊したり落書きをしたりで母親はよく学校に呼び出されていた。


それでも母親は何に対しても動じなかった。

なぜかというと俺の母親は俗に言うヤンママだったからだ。

先生の理不尽な物言いとか筋が通ってなかったら凄い剣幕で言い返していた。


俺の記憶では母親は車の免許を持ってなっかたと思う。

それでも迎えに来てと頼むと母親は学校にセンチュリーを横付けして俺を迎えに来てくれていた。

母親が迎えに来る。しかもセンチュリーで、、、。

俺はそれがかっこよく見えて仕方がなかった。


それから数日が経ったある日に母親が体調を崩し入院することになった。

俺は毎日一人でバスに乗ってお見舞いに行っていた。

その日もお見舞いに行こうと思いバスを待っていた、バスが来ていつも降りるバス停に到着したので降りようと思い運賃を払った。

バスの運転手が俺を呼び止めた。


[運賃払ってください]

意味の分からない事を言い出した。


[払ったけど、、、]

俺は払っていた。


[ちゃんと大人料金払ってもらえますか?]


[はぁ?]


俺は思った。

子供に見えてないという事に。

そんな事が日常茶飯事、多々あったから俺は生徒手帳を持っていた。

こんな事には頭が回る方だった。


そんなこんなで病院に着いて母親にバスの話をしたら爆笑された。


[あんた老け過ぎなんよ]


俺は顔が熱くなった、恥ずかしかった。

その日はムカついたので直ぐに帰ってやった。


次の日事件が起きる、、、。


その日もお見舞いに行こうと思いバスを待っていた。

バスが来るまで時間があったので目の前にあるスーパーで時間を潰していたら

一目惚れした。


それはナイフだった。

すぐさまポケットにしまった。

そのまま店を出たらバスが来ていたので乗り込んだ。

盗んだナイフが見たくてバスの中で出した。

それが運の尽きだった、、、。


俺の後ろに居たおばさんがナイフを見たらしく、110に通報したらしい。

通報されたことは俺はまだ知らない。


窓の外を見ると警察が多いなぁって思っていた。

何かあったんかなぁって思っていた。

どしたんかなぁって思っていた。


ようやくいつも降りるバス停に着いたので降りることにした。


バスを降りた瞬間俺は10人程の警察に押さえ込まれた。

俺は何がなんだか分からないままパトカーに乗せられた。


[確保。確保。]

警察が言っている。


[少年確保!]

まだ言っている、、。


[離せや]

俺は叫んだが全く聞こえてない。


パトカーに乗せられたまま俺は警察署に連れて行かれた。


取調べが始まった。


[何の為にナイフを持っていたんだ?]


[、、、。]


[何処でナイフを手に入れたんだ?]


[、、、。]


俺は盗んだ事を言ったら罪が重くなると思い何も話さなかった。


取調べが三時間くらいだったか、終わった頃には外は暗くなっていた。


母親は入院しているので従兄弟の叔父さんが迎えに来てくれた。


[おめぇ何しょんなら]


[、、、。]


[まぁまぁ落ち着いて]

警察が間に入ってくれた。


[すいませんでした。]

叔父さんが謝っていた。


俺は悪い事をしたなど全く思っていなかった。



やっとの事で警察から解放されたと思えば次の試練が待っていた。


それは母親と会う事だった。


そのまま病院に連れて行かれて母親に会った瞬間お腹に激痛が走った。


蹴られた、、。


[あんた何がしたいん?頭わるいんかんな?]

ボコボコにされた。


この事件の二週間後には児童相談所という所に始めていく事になる。


児童相談所がきっかけで俺は変わっていく。

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