異史・豊臣誕生伝
天正十年(西暦一五八二年)六月二日、世に言う本能寺の変で織田信長は命を落とした。六月十三日、山崎の合戦にて信長の甥、津田信澄が羽柴秀吉本隊を背後から襲撃、羽柴秀吉は討ち死にした。七月十七日、信長の嫡男である織田信忠の策により秀吉の異母弟、羽柴秀長は捨て駒となり落命。八月十五日、羽柴家を継いでいた、信長の四男にして秀吉の養子、羽柴秀勝は姓を織田へと改めた。信長亡き後の織田家内部の争いの中で、静かに羽柴家は滅びかけていた。それを許せぬ男がいた。羽柴家の再興、そして織田家への復讐を心に誓い雌伏の時を過ごした彼は、天正十一年四月、織田両軍の戦いに乗じて秀吉の甥、三好秀次を奉じて挙兵する。……男の名は石田三成。後に戦国一の忠臣として、戦国最後の軍師として、そして豊臣家誕生の立役者として、歴史にその名を刻む人物である。
序章
さりとてはの者、高ころびに、あおのけに……
2013/07/15 17:38
(改)
第一章 三成決起
鹿背山城・恭仁京跡の戦い(1)
2013/08/03 23:23
(改)
鹿背山城・恭仁京跡の戦い(2)
2013/09/26 16:46
(改)
鹿背山城・恭仁京跡の戦い(3)
2013/10/04 18:23
(改)
大津城攻略
2013/12/10 04:23
敦賀の戦い
2014/01/12 11:34
(改)
伏見の戦い
2014/03/06 13:01
山崎の奇襲
2014/04/09 05:44
大坂の変
2014/07/07 14:19
(改)
北陸大崩れ
2014/08/12 00:01
第二章 虚態の和
阿弥陀寺会談
2014/10/13 18:16
(改)