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護衛とわたくし

サブタイトルが思いつかない…


「なんなんだよ」


ゲイルはうっとおしそう、にこにこ笑いながらこちらを見てくる視線をにらみつけた。


「ふふふ、だってやっとあなたを手に入れたんですもの。とてもうれしくて」


悪びれることなくいうリディアにゲイルはそっぽを向いた。


「別にあんたの護衛になっただけだろうが…あんたのもんになったつもりはない!」


「まぁ照れなくてもよいのですよ」


リディアはそっぽを向いたゲイルを優しげに見つめていたが、すっと視線を逸らした。


ここにきてなんやらかんやらでもう2週間過ぎてしまっているのだ。

ここらで行動を示さなければならないとは感じている。

王妃誕生に向けて着々と式の準備も始まっているのだ。

ゲイルの心を溶かしている暇はない。


この2週間というものまったく警戒されているのか、アンナもジェイクの姿もほとんど見る機会もないのだ。どうしたものか…


「…誇り高きイシュベルたる者、いかなるときもイシュベルであれ」


「あっ?なんだって」


リディアが小さくつぶやいた声がしっかり聞き取れなかったのかゲイルが問いかけた。


「いいえ、なんでもありませんよ。ただこのままで終わるようでは一族の恥ですわね」


「おいおい、へんなことしでかさないでくれよ。一応俺はあんたの護衛でもあるんだし、とばっちりはよしてくれ」


「大丈夫ですよ。なにかあったならわたくしと一緒にイシュベルで面白おかしく生きましょう」


「何か起こる前提で話すなよ!ってか、いかないから」


クソッと吐き捨てるように言うとゲイルは出て行ってしまった。

そんな姿を見ていてもリディアは焦らなかった。


頭が冷えたら帰ってきてくれるとわかっているから…


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