詩 秘密
掲載日:2026/07/09
「秘密だよ」
そっと囁く。
相手がうなずいたので、安心して息を吐く。
2人だけの共有。
もちろん相手のことも、秘密だった。
しかし蓋を開けけみれば、何故か周りに広がっている。
それこそ、選挙カーが大きな音で宣伝したみたいだった。
あー、あー、あー。
マイクのテスト中でもあるのか、途中で声が途切れたが、くすくすと笑う声。
裏切られた!!
私は何も言っていないのに、顔は真っ赤になり、殺したいほど憎む。
誰も信用できなくなった。
「お王様の耳はロバの耳」ではないが、どこからぱれたのか、すぐに分かる。
怒りで震えながら、拳を強く握りしめる。
もう本当のことは言わない。
教えてって言われても、教えない。
じゃあね。
人の縁なんて、重いようで軽いものだと、学んだのだった。




