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【完結】大天使ガブリエル、地上に爆誕!〜神の命がふんわりすぎて、祈ろうとしたら迷子になりました〜  作者: 久茉莉himari


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7/9

【7】「何か無理」ってあるよね!?

あれから何度、神の新たなる儀式を試しただろう……。


お絵かき伝言ゲーム(絵しりとり含む)。

ジェスチャーゲーム。

好きなところしりとり。

感情演技チャレンジ。

架空ストーリー創作。

20の質問ゲーム。

NGワードゲーム。

人狼ゲームまでも……!!


地上に降り立ってから約二週間。


なぜか必ずルチアーノがいるから……隙を見て恩寵で器の修復を行わなければならないから……。


ほぼ毎日、儀式か修復の反復横跳び生活!!

神の試練は過酷ゆえ尊い!尊いが……!


――あの時、ルシアンを選んだ私を引っ叩きたい!


あいつは、時々会うなら良い部下だ。

だが、毎日はキツイ!!


あの無表情の真面目くさった顔から発せられる、真面目くさった言葉……もう聞き飽きたーーー!!


気分転換といえば、三日に一度、器の部屋に舞い戻って衣を変えるくらい……。


そんな風に、ハリウッドの器の家のバルコニーで黄昏れていたとき――。


インターフォンが鳴った。


少しだけ恩寵を使って確認すると、そこに立っていたのは――山手線ゲームを共にしたロクシーだった。





一方その頃。


地獄の王の間では、ルチアーノが頭を抱えていた。


「なぜ!?どうしてルシアンはアンジュちゃんにあんな態度ばっかり取るんだよ!?」


花園で滴る血にキス――あれまでは最高にロマンチック❤️だった!


なのに……なぜ自ら俺様の『初恋成就計画』をぶち壊すッ!?


お絵かき伝言ゲームでは、ミケランジェロ張りの絵でドン引き。


ジェスチャーゲームでは、リアル過ぎるオラウータンでドン引き。


好きなところしりとりでは、「清らかな魂」って……!!そこは「キュートな笑顔」でいいんだよ!


感情演技チャレンジでは「聖人の死に様と心の叫び」とか……要らん!恋する気持ちをやれ!


架空ストーリー創作では「もしも自分が地獄の王なら」って……俺様まで巻き込むな!


20の質問ゲームも最悪だ……「アンジュ様の人間界における祈りの改革について」って何!?

そこは「もう、ルシアンのえっち❤️」って言わせるとこだろ!?


NGワードゲームも……なぜ「神の悪口」がNGワードなんだ!?誰も言わんわ!!


人狼ゲームですら……!せっかく俺様が小細工してアンジュちゃんと二人きりにしてやったのに……「不合理ですね」で終了!?


「クソッ!! お前ってやつは……!!」


ルチアーノは血走った目でパソコンを開き、新たな『初恋成就計画』を練り始めた。





その頃、アンジュ――ガブリエルのリビング。


ソファにちょこんと座るロクシーは、落ち着かない様子だった。


曰く、渋谷の山手線ゲームの時にルチアーノへアンジュのサインを頼んだが、待てど暮らせど返事がない。

無駄な時間と金は嫌い。だから仕事でハリウッドに来たついでに、直接会いに来た――とのこと。


ガブリエルは思わず思った。


……良いなあ、この人間。私もズバッと言いたい。


神の新たなる儀式を試す尊き行いはいくらでもしよう!この身を捧げても!


だが――ルシアン!ルシアンだけは外してもらえないか!?


ふうっとため息をつくと、ロクシーが「どうかしました?」と首をかしげる。


気付けば口から出ていた。


あれからもゲームが続いていること。

ゲーム自体は嫌ではないが、苦手な人が混じっていることを。


ロクシーの目がまん丸くなる。


――あれからも続いてる!?二週間も!?

ルチアーノ……あんた何やってんのよ!?


「分かりますっ!ルチアーノは本当にウザいですよね!」


しかしガブリエルは首を横に振った。


美しく揺れるブロンドの髪。儚げな横顔。


……ん?ちょっと待って。


ルチアーノが言ってたのは、確か「ルシアンを褒める山手線ゲーム」……。

じゃあアンジュさんが苦手なのって……まさか……!?


「え!?もしかして……アンジュさんって、ルチアーノよりルシアンが苦手なんですか!?」


真意を突かれ、目が泳ぐガブリエル。


ロクシーは確信に満ちた声で言い放った。


「分かりますよ!

どんなに良い人でも、どんなにイケメンでも――『何か無理』って男はいます!

女子あるあるですよね!

アンジュさんは……ルチアーノよりルシアンが『何か無理』なんですね!」





――アンジュさんは、ルチアーノよりルシアンが『何か無理』なんですね!――


その声が、水晶玉を覗いていたルチアーノの耳にも届いた。


「……っ!?」


水晶玉を取り落とし、ギンギラの金色ソファに倒れ込む。


何ということだ……!!

アンジュちゃんは……俺様に惚れてしまった……!?


ズッ友ルシアンを応援しようとしていた健気な俺様に……!?


ああ……辛い!辛すぎる!!

俺様の魅力がズッ友を上回ってしまうとは……!!


だが――アンジュちゃんクラスの美女ならば、俺様を選んでしまうのは天の理レベルで当然ッ!!


……だが、ズッ友ルシアンは裏切れない……!


俺様のリリカルが叫んでいる……!!


「アンジュちゃん……!ルシアンより俺様を選んだのか……!分かる!だよな!

でも……ルシアンは俺様のズッ友……」


ルチアーノはギラギラと悩みを抱えながら――新たな決意を胸に刻んだ。


その日、地上と地獄で、二つの決意が固まった。

ここまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

明日も17時更新です☆


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