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エピソード0

「あなた達のためのクリスマス!愛と幸せをめいっぱい!」


少子化が声高々に叫ばれるこのご時世。


逆算するとこの日!というクリスマスは、もはやただの民間の行事ではなく、国を挙げて恋人たちをムーディーにさせる国家プロジェクトと化していた。


彼氏彼女のいないもの、自分の家族がいない成人に関してこの日に個人の自由はない。


クリスマス休暇を使う同僚のために休みを返上して働いたり、『シフト変わってくれない〜?』という連絡には恋人証明書を添付した上でバイト先の上司にも断りを入れなくてはならない。


求められることにはできる限り融通をきかせて対応し、時には自身が悪者になる事で険悪なカップルを仲直りさせる。


毎年SNSのトレンドでは『クル死ミマス』というトレンドが生まれては運営から削除されるという戦いが繰り広げられている。


そんな『恋人たちのクリスマス法』が施行されてから何年も経ち、多くの人が恋人を作りこの日を謳歌することになれた頃、蓋をされた臭いものから反社会結社『クリぼっち』がジワジワと形作られた。


彼らは抑圧される現状を良しとせず、いまだ立ち上がっていない、気づいてもいない同志たちを扇動し、この理不尽な社会に立ち向かう決起集会を開いた。




〜歴史の教科書にはこう記されている。〜


20○○年、12月22日の日曜日午後8時ごろ。


M-1を見ながら誰かがつぶやいた。


「こんなに面白いものを見て、何にも面白くない仕事をする。しかもクリスマスシーズンの浮かれカップル相手に。仕事サボろうかなぁ……。」


このつぶやきは共感の嵐を呼び、恋人がいないがために今まで仕事を押し付けられ続けてきたクリぼっち達は、諦めて、抑え込んでいた怒りを爆発させた。


あるものは仕事を休む、あるものはバイトをサボる、家から出ない、デモによって交通機関を麻痺させる。


12月24日の一揆発生から、解散宣言が出された12月31日まで続いた令和の一揆。


これを『クリスマス一揆』と呼ぶ。

初めまして、こんばんは。

さっき思いついた作品を、今書いています!

リアルタイム進行(24日分は追いつかなくてはいけない)は無理ですが…一月には終わらせたい……、頑張るので、逃げないようにコメント等いただけるととっても嬉しいです!

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