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22/100 他人

 部屋にはまた誰か見知らぬ人がいた。

 しかし、今回は前回とは違って私が招き入れた形だ。招き入れた理由は単純で恋人が連れてきて玄関で話を聞く限り興味ができたからだ。

「改めてましてよろしくね。私は互助会の会長をやっているものです。」

 その笑顔はいくつもの苦難を乗り越えた人にしか無いような味わいがあった。老けているという訳手間はないが深みがあった。

「よろしくお願いします。」

「私は後400日の生命なんだけど君は?」

「78日です。」

 自分で言った言葉はこれまでないほど痛めつけられた。

「お金必要ならいってね。やりたいことも極力手伝うから」

「ありがとうございます。」

「それにしても今はきつい時期かもね。」

「あの。」

「なんだい?」

「例えば皆さんはどんな願いが多いんですか?」

「まぁよくあるのは生きているうちに無茶をしたいか、死んだ後に無茶をしたいかだね。」

「死んだ後?」

「そうだね。知り合いに死んだ後届けて欲しいものがあるとか伝えたいことがあるとか壊して欲しいとあるとか後よくあるのは」

「よくあるのは?」

「私を食べて欲しいとかかな」

「食べて欲しい?」

「そう。食べて欲しい人と同じくらい人を食べたい人っているから定期的にそんな集まりあったりするね。」

 想像よりも業の深い話少しついていけなくなっていた。

「あっ。殺して欲しいみたいなやつもあるけどそれは出来ないね。」

「なんでですか?」

「寿命を宣告された人は死ねないんだよ。全身刺そうとしても道具が悪くなったり、なぜか効かなかったらもしくは痛いだけで死ななかったり」

「なるほど」

「苦しめてほしいっていうのはできるけどね」

 そういう時会長は怪しく笑った。

「まぁ。今日はこれでお暇するよ。」

「もうですか?」

「そうだね。君に今必要なのは1人の時間みたいだから」

 そういう時会長は恋人を連れて帰って行った。

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