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17/100 病気

 逃げるように辿り着いた先で私は新たな仲間を手に入れた気がした。

 喋る言葉は少なく知っている方はあと1ヶ月の命と言うだけで、しかも病に侵されているとのことだった。私の苦しみよりも深い苦しみを知る人と会うたびに自身の矮小さに嫌気がさしてくる。

 何とか自殺を止めて話をするが、最初は不審がっていたが私も寿命が残り少ない事を伝えるとどこか親しみを持ってかれたようでとりあえず一日は死なずに越すことが出来た。

 もっとも奴らの力が本物ならどんなに自殺をしようとしても死ねないはずだがどんなペナルティが待っているかわからない。見ず知らずとはいえ不幸な方向に向かう相手を止めないでいることなど出来なかった。

 夜通し、話をしていると様々な部分ですれ違いがある事に気がついた。そしてそのすれ違いがある決定的な勘違いから来ている事に話している中で突然判明した。

 それは相手からの質問だった。

「ところでなんで寿命がもう少しだって思ったの?」

「それは一緒だと思うけど」

「一緒?医者の診断ってこと?でも病気ないって言わなかった?」

「え?医者と言うか悪魔というか死神というかそいつが来て宣告してきたんだろ」

「え?なにそれ。そんなわけのわからない相手の言う事信じたの?」

「ごめん。もしかして寿命が僅かって言うのは医者診断ってこと?」

「それ以外になくない?」

 それを聞くと急に馬鹿らしい相手と話していたと思ってしまった。私が死から逃げれないと言う必死さとどうも違うはずだ。

 さっきまでは心強かった存在が急に心細い相手に思えてきた。

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