1/100日 告知
私は死ぬ、100日後だ。
死神が来てそういった。この事は決定事項で決して変更出来ない事実だ。
具体的には100日後の0時丁度に死ぬらしい。死にかたも苦しくなく、死んだ後も悪くはしないとのことだった。死神たちの都合で死んでしまうらしく伝える義務があったらしい。
本題に入ろう。私が100日で何をやるべきなのか。
その事を考えれるようになるまで12時間は必要だった。
昨晩は荒れに荒れた暴れるに暴れた。警察も来た。
そして一度疲れ切って眠った。
起きて荒れている部屋を見てもう一度絶望した。
今日が仕事が休みで良かった、今日は仕事にならないだろう。
しかし、このままでは無為に100日を過ごしてしまう、まずは状況を整理するためにノートを出してきた。表紙にデカデカと「死までの100日構想」と書いた。自分で書いたその言葉に少し抉られた。
しかし、これから逃げる事は出来ない「死まで99日」と書いた。
もうこの時点で99日になっているのだ。それは受け止めないとならない。
次に私はやるべきことのリストを書いていった。
ーやるべきことー
①仕事を辞める。
②最低限の金策をする。
③やりたいことをやる。
①の仕事を辞める事は直ぐにでも実行しないとならない。今の仕事が嫌なわけではないが人生をもっと長いものと考えたときに続けていきたいことだった。100日で死ぬとしたら時間の使い方として短すぎる。いい先輩も後輩もいるので迷惑を掛けたくないのでうまい方法を考えたい。
②の最低限の金策をする事も考えなくてはならない。仕事を辞めたとしてお金が無くなるやりたい事とのバランスを考えないとならない。100日は短いようで長い。
③のやりたいことをやる。これが一番考えないとならない。私は何をしたいのか、うまいものも食べたいし楽しいこともしたい。以外に難しいような気がする。
今日は1日使うつもりで考え続けようと決意をし、思ったことをすべてノートにぶつけて行った。
海外旅行に行くことを考えた。
片道切符でも構わないがお金もないしそれが本当にやりたいことかと思う。
うまいものを食べ歩くことも考えた。
これならお金も間に合うかもしれないが際限がない気がした。
あれこれ考えて一つの結論が出た。
世迷い事を書き続けたノートにデカデカと決意を書いた。
『私がいたことを多くの人に知ってもらう』
私の100日間闘争が始まった。