┈コード┈愛してる┈
子供の頃
親が死んでから
どん底だったのかもしれないだが
憧れた人がいた。
生きがいだった。
死ぬ前に言った言葉は覚えていない。
天女のような人だった。
ルビーのような、宝石のような、なんだかな。
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「ブライト!起きんかぁい!」と歳の行った男の声が小さい馬小屋に響く「うっせぇなじじい!」と目を覚ます。そして働く、飯を食う、寝る、起きる、働く、飯を食う、寝る、起きる、働く、飯を食う、寝る、そんな毎日を送っているのがこの俺だ。この世界というのは元は高度な文明が存在していたらしい、だがバイオ兵器っつぅので滅びてしまったらしいまぁ俺には関係がない。鉱山へ行って掘って帰って借金払って生活する。これが俺の変わることの無い日常なのだ。「さて今日も元気に借金返済に向けていっちょ頑張りますか!」と変にやる気を入れる。馬小屋に向かって「ゴスじぃ!行ってくるわ!」と言うゴスじいというのはゴスペルという爺さんだ、両親が死んでから一応面倒を見てくれている人だ俺にとっては親みたいな感じなのかな…
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「おい若いの!さっさと掘らんかい!」と鉱山のなかで怒号が飛ぶ「うす!」と元気よく返事を返したがもうクタクタだ、早く帰ってゴス爺のシチューが食べたい…「何ぼーっとしている!」「うす!」鉱山までは片道で5kmある、もう慣れたが結構時間かかるんだよなぁと心で思いながら帰路につく。
「え?」と思わず言葉に出てしまった村の明かりがひとつも無いのだ。何かあったのかなと思いつつ村の1番北にあるゴス爺の牧場兼家へ向かう。すると「グシャグシャグシャグシャグシャグシャ」と音がする。「まさか!ゴス爺!」気づいた時には遅かった。ウイルスに感染した熊がゴス爺を食べて…いた…「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」変わることがないと思っていた日常がたった一つのきっかけで壊れた。もう死んでもいいと思った。ゴス爺がいなくちゃどう生きて行けばいいんだ。「┈┈┈コード37564」と自然と口に出たその瞬間世界は紅くそれはまるで薔薇が待っているような、赤い絵の具をぶちまけたような「綺麗だ」と口にするその瞬間俺の左目がぶっ飛んだ。なんの予兆もなく途端に「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いその瞬間意識が飛ぶ。
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「知らない天井だ」とありきたりなセリフを言ってみた。「左目、義眼か…」と思いながら体を起こすとそこには白髪の女がいた。「おめでとうございます。貴方は神に選ばれました。」神?なんだかいつ気が狂ってんのかと思いながらも心にしまう。とりあえず疑問その1「ここはどこだ」すると白髪の女は「対ウイルス特化部隊の本拠地です」まてまてまて疑問を聞いても疑問しか帰ってこない。「混乱しているようだな」と白衣の着た黒髪の女が入ってきた。「とりあえず自己紹介だ。私はホープそしてこの白髪の…」すると急に喋り出す白髪の女「私はレイよろしく」「あぁ…?よろしく?」と頭に疑問符をつけながら言う。「簡潔にまとめて話そう。過去バイオ兵器を使った戦争が起こった。そして文明が滅びたここまでは誰でも知っている。」ああそうだこの話は村の図書館で見たことがある。「ここからが問題だそのバイオ兵器、またはウイルスがこの世界にはまだ数多く残っている。だか神は人類を見捨ててはいない完全に人類の自業自得だが神は一定の人間に超能力を与えた。そして私たちはその物らを神格者と呼ぶ。」なるほど。「つまり俺は神に選ばれたってことか」あとの話は簡単だったお前のちからが必要だから軍に入れ。俺に拒否権は無く武器で脅された。まぁ1度捨てたこの命世界のために使ってやりますか!「お前の能力を言っておく。コード○○と言うと全てが叶う。だが代償がでかい。お前はあの時何を言ったんだ」俺は…「皆殺しと…」「だからか…」「と言いますと?」「あの辺の生き物は全て死んでいた。」まじか…そんなに俺の能力は巨大なのか…じゃ俺最強じゃね?
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この物語は主人公の死ぬまでを書くつもりです。