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7.儀式の前書き

図書室から帰ったあと、私はまたベッドへと戻り穏やかな午後を過ごしていた。手には先ほど借りた魔法書があり、ベッドそばにあるテーブルには紅茶とクッキーが置いてある。


私は本を読む時、いつも一人になる。アンナとルイスには休憩を与えていて、レイトは剣術の稽古があるから。私が、本を読む時は一人で心を落ち着かせて読みたいという気持ちも大きいけれど……。とにかく、この時間は誰にも見られていない私のゴールデンタイム!


「う~ん…この本難しいわね。」


今読んでいるのは、中級魔法(炎)に関するもの。

この世界は炎・水・風・大地の魔法が基本で構成されている。この4大魔法の他に光・雷・空間・闇そして治癒が極まれにある。


お父様はたしか、雷だったはず。実際に使っている所を見た事はないけれど、執事やメイドたちから凄いとだけはきいたことがある。


子は親の魔力を引き継ぐ事が多いとこの前読んだ本にあった。私も雷かしら?もしかしたら魔力自体無いという可能性もあるけれど。


来年にある儀式まで自分の魔力が分からないなんてすごくむずむずした感じがするわ…。魔法に関しての知識はこんなにもあるというのに!


「でも、決まりなら仕方無いわよね…。それまで知識を頭に詰め込むしか出来ないわ!」



ルーナはそうしてまた賢くなっていく。











春から夏、秋、そしてもうじき冬をこえる。


私、ルーナは、12歳になった。怪我は春の終わりには治り夏、秋、冬は健康的に何事もなく過ごした。そして、遂に明日は待ちに待ち望んだ魔力測定の儀式がある!


私の興奮は高まりに高まっているのだがその前にこの1年であった事を振り返りたい


去年の夏に偉大なる治癒師様が一人亡くなられた。そして秋、もう一人の治癒師様も先に逝かれた治癒師様を追うような形でお亡くなりになったのだ。この大きな出来事に国中は混乱と悲しみを抱えた。さらに、この事は世界にも大きな影響を与えた。この国の治癒師様は私の治療をして下さったカイザル様だけになってしまった。けれどカイザル様は国民の不安定な心を沈め、安定させた。今は本当に忙しいらしい。凄い人だわ……と思わずにはいられなかった。


他には最近、魔物が活発に活動しているというのをきいた。今まで町にはおりて来なかったのに町に現れる事があったらしい。去年だけで27件確認されているそうだ。

幸い、どの事件にもすぐに騎士が駆けつけて死人はでなかったそうだ。


大体が去年の大きな出来事であった。


そして遂に明日を迎える!

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