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5.散歩

少し間があいてしまってすみません(-ω-;)

治癒師様が治療をしてくださってから3日がたった。


あの後、お父様からもレイトたちからされたような話しをされ、私はお父様にも我慢せずちゃんと周りを頼ると約束をした。


そして、私の怪我も回復へと向かっている訳だが…


「お嬢様!ベッドから出てはいけません!何をなさるおつもりですか!?」

「えっ?いや、喉が渇いたから水を取りに行こうと」

「それなら、私どもをお使い下さい!さぁベッドにお戻りになって」



「姉さん、食べさせてあげる。はい、あーんして」

「私、自分で食べれるわよ?」

「だーめ。肩まだ、いたいでしょ?片腕じゃ食べにくいだろうから食べさせてあげる!」



などなど、周りが過保護なのだ。どうして、11歳にもなって弟にあーんさせられるのか。


それに、体のなまりが凄いことになっている気がする。3日も寝ていてさらに3日間ずっとベッドで過ごしている。お風呂や食事といった最低限の事も私一人でやらせてくれない。


「外に出たいなぁ」


ま、叶うはずないけどね。治癒師様がだいたいは治療して下さったとはいえ、足首の骨折は治っていない。この世界には、松葉杖があっても車椅子というものが存在していない。なので、私一人で外へ行けないのだ。


「お嬢、外行きたいんですね?」

「きゃっ!!?」


突然かかった声に驚いた。さっきの独り言を聞かれていたらしい。


「ルイス、驚いたわ。」

「すみませんね、お嬢の心の声が聞こえたもんで。それより、連れて行ってあげましょうか?」

「へ?」


連れて行ってあげましょうかって、ルイスが?

キョトンとして首を傾げると、ルイスが顔を手で覆ってきた。


「可愛すぎ…!」

「ルイス、今なんて?それとこの手どけて!」


いきなり顔を覆う手に視界は防がれるし、ルイスの声も聞こえなかった。


「はいはい。じゃ、久しぶりのお散歩行きますか!」

「ええ!」


でも、どうやって行くのかしら?


すると、ルイスはベッドから私を軽々と抱えた。突然の前世でいうお姫様抱っこに驚いたのと、バランスを崩して落ちそうになったのがかさなって、ルイスの首に腕を回しがっちりと抱きつく。


「ルっルイス!」

「お嬢、落ちないようにしっかり掴まってて下さい。」


ルイスの顔がちっ近い!顔が良いのはレイトだけじゃない!ルイスもレイトに負けず劣らずイケメンだ。


「あっ、あのさルイス!私、軽くないし散歩大変だと思うわ。」

「何言ってるんすか?お嬢が軽くないならこの世界の人間は皆、岩です。大丈夫です、俺こうみえても鍛えてるんで。」


いっ岩!?!?どういう例えなのそれは!

それに…


「鍛えてるのは分かるわ。だって同じ歳なのに私の事軽々持ち上げてるし、がっちりしてるもの。」

「~っ!!…………はぁ。お嬢、そういうの禁止ね。」

「何の話?」


言ってる意味が分からない。そういうのとはなにを指しているのか。

今世でも前世でも昔から鈍感だとは言われて来た。けど、今のルイスの言葉はきっと皆分からない!説明をルイスに求めたが、いつものスマイルではぐらかされた。何だったんだろう?


歩き始めたルイスに私は、がっちり掴まる。それにこのお姫様抱っこは意外と怖いのだ。高さを感じるし、揺れるし。でも、久しぶりの外だと思うとわくわくする!


部屋の扉をあけ、さぁ外へと思った時だった。


「お嬢様!?」


扉の前にはアンナが立っていた。






数十分間後

私はルイスに抱えられ、アンナと共に庭を散歩していた。


いやぁ~、扉を開いた時アンナがいて本当にお散歩はなくなるかとおもった。けど、アンナはずっとベッドは息が詰まるからとお散歩をオーケーしてくれたのだ。ただし、アンナ同伴で。

まぁ、それぐらいは良いと今に至る。


「お嬢様、薔薇の庭園も見終えましたしそろそろお戻りになりますか?」


うちの公爵家の庭は膨大な規模を誇る。なんでも、この世界の貴族は高い位ならば高いほど家が大きい。公爵家ともなれば、どでかい訳だ。庭師さんが手入れしているらしいが大変そうだといつも思う。

そして、その一角がこの薔薇庭園だ。実は私の一番のお気に入りだったりする。


「う~ん、もう戻っちゃうの?せっかく部屋の外に出れたからもう少し何処か行きたいけど……」

「じゃ、図書室いきません?」

「ええ!」


『本の家』

うちの図書室はそんな風に呼ばれている。国内でも王立図書館に並ぶ程の書籍数を誇るのはうちだけだ。だから、そんな名前がついたのだと思う。本の数があまりにも多いので図書室は2つある。さらに、どちらの図書室にも司書が5人ずつほどおり、本を管理してくれている。


私も昔から本を読むのが大好きで、よく図書室へ来ていた。前世では本も好きだったがどちらかと言うと勉強に力を入れていた。今世はあらとあらゆる本を読みたい。


色々と考えている間に図書室につき、中へ入った。すると、一気に本の香りが鼻をかすめる。


高い本棚に並べられている本達はいまだ読んだことのないものばかり。早く読みたいわ!


「ルーナ姉さん!?」

「レイト!ここで勉強してたの?」


レイトが椅子から立ち上がり駆け寄って来た。ここにいるなんて思っていなかったのでびっくりだ。


「姉さん、動いて大丈夫なの?」

「動くっていっても抱えられているだけよ。それに気分転換したかったしね!」

「そうなんだ。じゃあ、僕が姉さんを抱えるよ。ルイスも疲れただろうから。」


はっ!それもそうね。いくら男の子で鍛えているとしてもずっと私を抱えて移動するなんて大変に決まってるわ!わたしったら。


「いえいえ。お嬢は俺が運びます。坊ちゃんは大丈夫ですよ。」

「そう言わずにな……!」


ダメだわ!ケンカしちゃう!


「あっあの……!」

読んで頂きありがとうございました!

これからものんびり投稿になると思います。

すみません(T^T)


次も頑張ります!(>_<)ゞ

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