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under 500 Ⅱ

罪とマヨネーズ

悲しみの色は、マヨネーズ色だった。


少し、黄色味がかった白。


閉じたまぶたに、満遍なく広がりゆく。



あなたがいなくなった。


交通事故というものは、悲惨だ。


どんな幸せも、一瞬で破壊する。


涙のしずくのような容器に入ったものを、チュウチュウと吸うあなたの光景が、頭に浮かぶ。


笑顔のあなたしか、頭には浮かばない。


あの日、素直にお願いを聞いていれば、死なずに済んだかもしれない。



いつもは、頼まれれば車で送っていた。


でもその時は、悩みで脳がパンパンになり、それどころではなかった。


法律において、僕は罪に問われない。


だが、個人的には罪だ。



あまり得意ではない、久し振りに見たマヨネーズを、容器ごと口に運ぶ。


吸うと、とても酸っぱい味がした。

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