受難~泉の水
江戸時代の某所で山奥。
かなり暑い夏の日。
森林に身を潜め、
秘密の短筒工場を探っていた「くの一」が。
短筒とは、今で言うピストル。
彼女は、工場に馬車が出入りするのを目撃。
積み荷は布でおおわれて、外から見る限りは何かわからず。
見えないように隠しているのは、それなりの訳がある・・
森林一帯には、偵察を防ぐため随所に見張りが。
そして、においを探知する犬も何匹か。
いるのに「いぬ」
そういう話はどうでもいいか。
長い時間、隠れていた「くの一」は、暑さでのどの渇きをおぼえ、
静かに動きながら水源を探索。
やがて、森の中の見えにくい場所にある泉を発見。
里見八犬伝ならぬ、泉発見伝。
見たところは、きれいな水。
くの一はごく少量を口に含み、注意深く舌の上を転がす。
利き酒ではなく、利き水。
へんな風味ではないと判断して、ごくごくと。
汗で出た水分を補給して、
持参の竹筒にも水を補充。
その水は見た目だけは澄んでいたものの、雑菌がうようよ。
彼女は日没まで偵察を続けることにして、
再び工場が見えるところに潜伏。
やがて・・
急な腹痛。
ピ~ゴロゴロ・・
「ヤバい (;・∀・) さっきの水で当たったのかな?
こんなところに厠はないし」
全身は冷や汗でびっしょり。
ここからは、みなさんが想像してね。
なんか・・
私も腹痛・・
お腹がピ~
「排気」と「実」(み)がいっしょに・・
「出ちゃう!」
ワンワンワン・・