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『第二十三話』
共同作戦開始から数分、とりあえず僕は流れるプールへと向かった。そばにはスライダーなんかもある。
あの須藤さんが普通のプールで満足するとは思えないので、流れるプール、波の出るプール、スライダー、このどれかにいるだろうということで意見がまとまったからだ。
流れるプールはかなりの人で賑わっていたけど、普通は流れに沿って泳ぐはずなので、このまま逆らって歩いていけばそのうち会えるだろう。
同年代の女の子たちに目を泳がせそうになるのをこらえながら泳ぎ続けること十数分、ついにそれらしき姿を見つけた。
茶髪のゆるふわセミロング。目を光らせる茶色い瞳。
この距離からでも雰囲気でわかる。須藤さんだ。
浮き輪を抱えた黒髪の女の子と何やら談笑しているようだ。黒髪の方はともかく、茶髪の方は間違いなく須藤さんなので、僕は長谷川の忠告そっちのけでそちらへ向かった。




