『第二十話』
すいません、ワード形式へ変換するのに手間取ってしまいました。
連載自体はツイッター上で続いています。
やっとの思いでゲートをくぐり、僕らは更衣室の入り口で別れた。
さすがは大手、というべきか。中では、頑丈そうなコインロッカーが所狭しと並んでいた。
滑り止めようなのか、学校のプールで見かけるようなプラスチックの板がしいてあった。
人混みを避け、なるべく空いていそうなロッカーを選んだ。
と、通路を挟んだ向こう側で、見覚えのあるやつが着替えていた。
……というか、長谷川だった。
一瞬のうちに目があって気づかれ、予感的中。気まずい沈黙が流れ出した。
「なんでお前がここにいるんだよっ!?」
「……それはこっちのセリフだっ!!」
案の定、取っ組み合いになる。
両者一歩も譲らない睨み合いの末、どちらからともなくため息が漏れた。
「お前絶対テールに近づくなよ!? なんかまた気まずい空気になるだろうがっ」
「そっちこそ! 絶対先輩に気づかれるなよ? 100パーセント面倒なことになるっ!!」
言い合いの後、再びの沈黙。
「……テール?」
「……先輩?」
続くセリフもほとんど同時だった。
「「あの人が来てるのか!?」」
頭を抱える仕草さえ、双子みたいにシンクロしていた。
……マズイことになった。
先輩というのは多分、あの人のことだろう。……長谷川の言う通り、間違いなく面倒なことになる。
二人を、鉢合わせてはいけない。
両者の利害が一致した、そのとき。
長谷川のスマホに着信が来た。そして、僕のにも。
「……テール? 珍しいな」




