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幼い頃彼女が見た夢がまさか現実になるなんて  作者: 久川梓紗
過去編〜白鳥華藍〜
1/3

プロローグ

 2020年。


 誰もが東京オリンピックと言う名の為に働き、日本と言う名を高くしようとしていた。


 けれど、お分かりだろうか。


 オリンピックと言う名が国にくる。


 それほどまで恐ろしいことはない。


 何が恐ろしいかって?


 異国の人がこの日本に訪れる。



 どう言う意味かは考えてみれば分からないわけでもない。


 だが、あり得そうであり得ないからこそ日本人はどこらかで甘く見ていた。



 戦争と言う名の闘い。


 支配。






 …時は2025年。



 人達は変わり果てている___。











 5年前初期



 日本と言う国の東北の田舎に住む、一人の美少女…白鳥(しらとり) 華藍(からん)は世間一般でいう"読モ(読者モデル)”をしていた。しかし、彼女の人気はそれだけでは収まらず、俳優、タレント、声優、歌手、アイドル…“芸能界”と言う世間を一変させるまでに国民的な人気を誇った。それまでの期間も前代未聞の、たった一年も経たず。

 誰もが彼女に憧れを持ち、尊敬も、好意をも持つ。たが、それだけで納まらないのが人間の特有。(ねた)み、憎悪(ぞうお)嫌悪(けんお)反感(はんかん)も持つ者がいるのはある意味、ごく普通で、不思議ではない。

 その後者に当てはまるのがほとんど彼女と同じ性別の女性だ。彼女を尊敬するものもいるが、少数の同性は自分の思い通りにいかないことに腹を立て、彼女に当たる。

 彼女と同じ学校に通う少女達はそれが簡単にできた。


 “いじめ”と言うものをしたい放題だった。

 彼女が学校を訪れるのは週に一度あるか。だが、それを「待ってました」と言わんばかりに少女達は彼女に暴力や嫌悪の言葉を吐く。

 その時の彼女の姿は芸能界で、眩しすぎるくらいのライトを当たっている姿とは別物で、とても汚れ、貶され、血を垂らす事さえあった。


 そんな彼女を見て、先生や男子生徒は彼女を護ろうとするがそれが余計に、女子の反感を買い、いじめはヒートアップする。

 しかし、また彼女の悩みはいじめだけでは納まらない。異性からの好意を知らずの間に買いすぎて起こる、精的暴力もを受けてしまう。


 女性は彼女に批判の言葉を浴びせ、男性は彼女に精神的な行動をやらせ、もしくはやり…彼女はまだ、小学6年と言う幼い年で大人の世界を知ってしまっていた。



 白鳥華藍の通う、私立雪浜学園(しりつゆきはまがくえん)は小、中、高とエスカレーター式の学校で最大12歳離れた生徒達までが関わる事ができるエリート進学校だ。

 雪浜学園からの卒業生は東大や慶大などを首席で卒業する生徒が多くいるほど、金持ちとエリートが通う学校で有名だ。


 雪浜学園は学部がふたつある。その中の一つが彼女の通う芸能界。芸能界はいわゆる通信制的なもので、出席日数を芸能界の活躍でカバーする事ができる。

 もう一つが普通科。勉強が第一で部活にも力をいれている。小学部の頃かクラブとして部活を選ばし、活動させる。エリート学校で知られている雪浜学園は部活面でも、文化部、運動部と創立から全国連続出場している有名校だ。

 雪浜学園は世間から“完璧学園”と言う異名をも持っていた。


 校舎は5年に一度古びた所は改装し、建物も広く、多く、部室も一つに部活に幾つもの専用の部屋を用意している。無駄に広い校舎を部会者が見たら腰を抜かすが、関係者からすればそれが当たり前のようになっていた。


 小、中、高と全校生徒300人弱。1クライ20弱。小学部は1~6年1クラスずつ。そして芸能界一つ。中学部は1〜3年1クラスずつ。芸能界一つ。高等部、中学部と同じく。計15クラス。

 小規模校のはずの校舎はその名を翻し、国内学校で一番大きな敷地を持っている。


 この学校の事を説明したらきっと切りがない。それほどまでに、私立雪浜学園は謎が多い学校なのである。

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