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56、シャボン玉

 

 月乃ほど几帳面な女も珍しい。

 彼女が書く日直日誌は芸術の域に達していると職員室でも評判で、硬筆の手本のような美字が連なる詩情豊かな学級報告の数々は各方面から賛嘆の声が絶えない。

(気になる点・・・学級外? そうですわねぇ、何かあったかしら・・・)

 クラスの外の出来事でなにか特筆すべき点があれば書きなさいという項目である。日誌に空欄を残さないのがお嬢様月乃のポリシーなので、月乃は今日一日を必死に振り返って書けることを無理矢理探した。

 実は月乃は今日の放課後、さっさとロワールハウスに戻って西園寺様や林檎さんと一緒に、きたる体育祭について会議をする予定があるので、あまり教室に長居はしたくないのだが、月乃はクラスの仕事にも手を抜けない性格だから仕方がない。

(そう言えば・・・最近大聖堂広場でシャボン玉を吹いているヤカラがいますわね。あれは何部なのかしら)

 月乃はふと顔を上げた。

「ねえ、桜様」

「はいっ!」

 ずっと教室の隅を掃き掃除して月乃の役に立てるタイミングをこっそり窺っていた桜ちゃんは元気にお返事した。

「桜様にお訊きしたいんですけれど、時々大聖堂の前でシャボン玉を飛ばしている怪しげな一団は一体何者かご存知ですの?」

 桜ちゃんはセーヌ会のリリーさんとも仲が良く、尚かつ月乃への忠誠心が厚いのでロワール会の運営に欠かせない優秀な情報屋である。ただし彼女は物忘れが酷く、先週の出来事に関しても「えっ、私がリリアーネ様と組体操をしてたんですか?」などと言っちゃうくらいなので、重要な場面ではあまり信用しすぎないほうが良い。

「シャボン玉ですか? あっ、それは最近学園で流行ってる遊びですよ」

「流行っている遊びって・・・シャボン玉が? まるで小学生ですわね」

「実はそこがポイントなんです」

「え?」

 桜ちゃんはグイッと身を乗り出した。今日の桜ちゃんはほっぺがほんのり桜色である。

「噂の小学生、小桃ちゃんに早く会いたい~っていう新一年生たちが、小桃ちゃんをおびき寄せるために色々やってるんですよ」

「え・・・」

「シャボン玉って小さい子にとっては魅力的ですからねぇ。ついつい追いかけたくなる衝動、私は今でもよく感じます」

 桜ちゃんは遠い目でうっとりした。どうやら生徒たちは様々な手段を講じ、どこかで大人しく暮らしているであろう小桃ちゃんを呼ぼうとしているらしいのだ。一応小桃は普通に小学校に通っており、謎の持病が重い時だけ保科先生がいる本学園に短期滞在しているという設定なので、そんな「UFOさんUFOさん」みたいな儀式を行っても来ないものは来ないのだから、もしかしたら今広場でシャボン玉を飛ばして風と戯れている少女たちはおばかさんなのかも知れない。

「な、なるほど・・・テーマはそれで決まりですわね」

 月乃は平静を装いながら美しい指先でペンを執った。誰も小桃の正体に気づいていないのだから誤解していても仕方がないが、小桃は絶対にシャボン玉の魅力なんかに負けはしないのだ。小学生状態の自分はそんなに子供っぽいのかしらと、月乃はちょっと恥ずかしかったが、正体とのギャップがそれくらいあったほうが安全ではある。

 日誌を書きながら、月乃はなんとなく窓の外を眺めた。表面上、新一年生を含めた全校生徒の興味と敬意の対象はロワール会のメンバーに集まっているように見えるが、実態はもっと複雑である。

(日奈様、今頃どこで何をされてるのかしら・・・。誰かと一緒にいるのかしら・・・)

 一年生から見た姉小路様はきっとすごい魅力的だろうなと月乃は思った。少なくとも月乃は小学生モードの時、日奈様が自分の人生の中心に立つ偉大な女神様のように見えている。見上げる世界と見下ろす世界の差異は体験したものにしか分からないが、誰もが体験することでもあり、あまりにも緩やかに二つの世界が移ろうためいつの間にかみんな忘れてしまうのだ。

(日奈様・・・)

 切ないほど美しい日奈様の笑顔を青い空に思い浮かべて、月乃は幸せな気分になったが、同時に新一年生たちの入学を機に自分と日奈様の距離が今よりもっと遠くなってしまいそうな不安も覚えた。月乃には恋のライバルがいっぱいで、どのライバルよりも厳しい道に身を置いているのである。

「あの・・・月乃様、大丈夫ですか?」

「あ! な、なんですの!? もちろん、何でもありませんわよっ」

 月乃は素早くビューティーフェイスを作って日誌に向き直った。お嬢様にはぼんやりする時間も与えられていないのだ。



 第四学舎の廊下はよく軋むので、静かに走るにはちょっと特殊な技術が要る。

(ま、まずいですわっ・・・!)

 月乃は廊下に誰もいないことを確認しながら、大急ぎで駆けていた。日直日誌にこだわり過ぎたせいですっかり帰りが遅くなってしまったのだ。このままでは西園寺様たちとの会議に間に合わず、林檎さんに「はぁ・・・これではロワール会の未来が不安ですね。次の会議から月乃様は欠席で構いませんよ」などと言われてしまうかも知れない。

(裏道に行くしかありませんわねっ・・・)

 大通りを必死の形相で走ったりしたらお嬢様としての月乃の人生はめでたくエンディングを迎えてしまうから、ちょっと遠回りでもひと気の無い場所をダッシュで通ってロワールハウスに帰るべきである。月乃は保健室のそばにある裏口から外に飛び出し、図書館の裏手を駆けていった。

(あら?)

 図書館の窓の下を3つほど過ぎた時、不意にジャスミンような可憐な甘い香りが近づいてきたが、見回す限り花は無いし、そんなことを気にしているヒマもなかったので月乃はそのまま走り続けた。図書館の裏の道を抜ければお洒落な雑貨屋が並ぶ通りに出るから、そろそろお嬢様フェイスを作っていくべきかも知れない。

「きゃっ!」

「あっ、ごめんなさい」

 まだお嬢様としての心の準備を終える前に事件は起きた。図書館の陰と大通りに注ぐ日差しの境目で、月乃は自分の人生のお日様と出会ってしまったのだ

「ひ、日奈様・・・!」

「は、はい! あ、その・・・こんにちは・・・」

 二人は激突したわけでは無かったが、曲がり角から急に知り合いが飛び出してきてスカート同士が触れ合う程度に軽く接触したので、ビックリした二人は自分のカバンを足元に落としてしまった。陽の光の中に揺れる日奈様の髪の美しさに体を石にされてしまった月乃は、永遠だか一瞬だか分からない幸福なひと時をぼんやりした心持ちで味わったあと、我に返った。

「ま、前を見て歩いて下さるかしらっ! 危ないですわ」

「はい、すみませんっ」

 言ってしまって月乃はすぐに後悔した。どう考えても悪いのは急に大通りに飛び出した月乃のほうなのに、相手がセーヌ会のメンバーだからという理由で冷たくしてしまった自分の器の小ささが情けなかった。日奈様がカバンを拾っているのを見た月乃は、慌てて自分のカバンを手にして立ち上がった。

「では・・・失礼します!」

「あ、あの・・・!」

 日奈様が何か言おうとしていた様子だったが、冷たく背を向けてしまった手前、月乃は「はーい、何ですのぉ?」と振り向くわけにはいかず、タイミングを見失ったまま大通りを駆け出してしまった。

(せっかく日奈様にお会い出来たのに・・・全然おしゃべりできませんでしたわ)

 月乃はなんだかとっても寂しかった。友情を育むにはあまりにも不利な環境に暮らしていながら二人きりで出会うという幸運に恵まれ、久々に仲良くおしゃべりするチャンスが到来したというのに、いつものツンツン病が出てしまった。相手が日奈様であるというだけで素直になれないし、戒律を破るわけにいかないという警戒心も相まって、今日の月乃はただのヒステリックなジョギングマニアになっていた。せめてカッコイイお嬢様でありたかったところである。


 月乃は溜め息をつきながらロワールハウスに到着したが、ちゃっかり会議の時間に間に合っちゃっているところはさすがである。

「ただいまですわ・・・」

「あ、丁度いま月乃様がお帰りになりましたよ。お望みでしたら、お電話代わって差し上げましょうか?」

 林檎さんが廊下の電話で誰かと話をしていた。林檎さんは西園寺様以外の生徒には大抵高圧的であるが、それは彼女の長所でもあるので目を瞑るしかない。

「月乃様、おかえりなさいませ。いきなりですが、あなたにお電話ですよ。たぶん図書館の共用電話でしょう」

「・・・誰からですの?」

「姉小路日奈様です」

「ひ!」

 今の「ひ!」は「日奈様」の「ひ!」である。

「も、も、もしもし? お電話代わりましたわ。月乃ですの」

 こんなに早く次のおしゃべりのチャンスが来ると思っていなかった月乃のハートは舞い上がったが、緊張と不安で受話器を持つ手は震えた。

『こんにちは・・・先程はその・・・失礼しました』

「いえ! いえいえ! わたくしこそ、その・・・あの・・・」

『いいえ・・・月乃様は全然悪くなくて・・・その・・・私は大丈夫です』

 すぐ隣りに林檎さんがいるので月乃は最後まで言えなかったが、日奈様は賢いので月乃が伝えたいことをなんとなく理解してくれたらしい。左耳の火照りが胸やお腹を伝って全身を包んでいくから、月乃はクールな表情を維持することに必死だった。万が一林檎さんに「月乃様って、姉小路様としゃべる時だけ声が高いですね。顔もニヤけてましたよ。なぜです?」などと指摘されないとも限らないのだ。

『それで・・・実はお話がありまして・・・』

「な、何ですの?」

 日奈様は少々言いにくそうに言葉を選んでいる。

『カバンが・・・』

「え?」

『月乃様のカバンが・・・ここにありまして・・・』

 日奈様の言っていることを理解するのに月乃はちょっと時間が掛かった。

「え!?」

 そしてついさっき電話に出る時に自分の足元に置いたカバンを持ち上げたのだ。

「これ・・・」

 いつも自分が使っている学園指定の黒いバッグに見えるが、表面についているごく小さな傷や擦れ、光沢が少し異なっているように見えた。

「これ・・・日奈様のカバンですの!?」

『はい・・・』

 月乃は一気に頬が熱くなった。

 先程の場面、まず日奈のほうがカバンを拾おうとしていたため、カバンを間違えたのは彼女のように見えるのだが、実は日奈は月乃のカバンを拾ってあげようとしていたのであり、頭が真っ白になって早とちりをした月乃が悪いのだが、そういう細かい真実に気づけるほど今の月乃は冷静でない。

「ど、どうしたらいいですの・・・?」

 月乃は小声になって日奈様に訊いた。林檎さんが聞き耳を立てているこの場で、「日奈様」と苗字ではなく名前で呼んでしまったことをちょっと反省しているのだ。

『この後はお忙しいですか?』

「こ、この後ですの? えーと・・・えーと」

 受話器を持ったままキョロキョロした月乃は林檎さんの姿を見てこの後の予定を思い出した。これからセーヌ会が提案した体育祭を本当に開催するのか、開催するとしたらどう無難に乗り切るかという重要な会議が行われるのだ。カバンを返しにいく時間は無い。

「今日はもう忙しくて・・・」

『そうですか。それでしたら、明日の朝、待ち合わせでもいいでしょうか・・・』

 待ち合わせという響きに月乃の心臓は飛び上がって反応した。

「ま、待ち合わせですの!?」

『はい・・・! 待ち合わせです』

 月乃が大きな声を出したので日奈様がちょっと驚いているが、月乃の傍らに立っている林檎さんもビクッと飛び跳ねて帽子を乱していた。ロワール会のメンバーは大きな声や音に弱いという特徴を持っている。

『明日の朝・・・ホームルーム前に、第四学舎の昇降口のあたりで、大丈夫でしょうか』

「は、はい。大丈夫ですの。カバンを持って行きますわ」

 ちなみにベルフォール女学院のカバンは、生徒が重い物を持つことにならないようにほとんど教科書が入らない構造になっていて、教室と寮に一冊ずつ教科書を置くことになっているから、明日の時間割の教科書を日奈様のカバンに入れていく必要は無い。

『それでは・・・明日、昇降口で』

「・・・はい。昇降口で」

『はい・・・では、また明日』

 また明日・・・その響きに、とうとう月乃の精神はやられてしまった。大好きな日奈様から、大勢の生徒がこっそり憧れている日奈様から、いつも冷たくしてしまっているあの日奈様から、明日会う約束をして貰えたのだ。ずっと耐えてきた月乃の理性はここで恋心に負けてしまい、それを素早く察知したベルフォールの守り神様がさっそく罰を与えに来たらしく、月乃の耳にはあの鐘の音が聞こえてきた。

「長い電話でしたね。ほとんど無駄話ではありませんでしたか? まあ、いいでしょう。さあ、早く会議を始めますよ。西園寺様はもうお待ちです」

「り、林檎様! 実はわたくし・・・!」

 地球規模のパンデミックを引き起こしかねない新型ウイルスが東京のどこかの研究所から逃げ出し、どこかの公園をウロついているという情報が、どこかの中高生から寄せられたため、医学の天才たちが日本中から集められているから、自分も行かなければならない・・・という意味不明な法螺をド派手に吹いて月乃は林檎さんのもとを離れることにした。会議を休むのだからそれなりの大きな理由が必要なので妙な嘘になってしまうのは仕方が無い。

 月乃は日奈様のカバンをあえて寮の玄関に残したまま、ロワールハウスの近くにあるメープルの木陰に逃げ込み、そこで小学生に変身することになった。カバンを持ったまま変身してしまったら、高校生モードの制服と同じようにカバンも一時的にこの世から消滅してしまい、日奈様に迷惑が掛かるのだ。

(明日・・・どうやって日奈様にカバンを返しましょう・・・)

 そんなことを考えて首をかしげながら月乃は意識を失っていったが、それは変身する瞬間の激しいめまいに彼女が慣れてきたからでなく、単に日奈様のことを考えると夢中になってしまうからである。



「朝から面倒なことになったものだ・・・なぜ私がこんな雑用をせねばならないのか」

 カバンを一つ余分に抱えた林檎さんは、いつも通り大きなハットを目深に被ったまま、第四学舎の昇降口が見える大聖堂広場のベンチに腰掛けていた。

「あと5分待って来なかったらカバンをその辺に置いて教室に向かうとしよう・・・。私はヒマじゃない」

 林檎さんは昨日、突然寮に現れた怪しい小学生小桃から、カバンのことを頼まれたのだ。無視することも出来たが、月乃様からの伝言ですと言われたら断るわけにもいかなかったのである。登校していく生徒たちからの視線も痛いし、さっさと姉小路様が来てくれることが林檎さんの願いである。


 そんな彼女を大聖堂広場の掲示板の陰からこっそり見ている小さな陰があった。昨日の午後まで美しいお嬢様高校生だった小桃ちゃんである。

(林檎様がイライラしてますわ・・・日奈様はもうすぐ来ると思いますけど・・・。というか、林檎様が来るのが早過ぎですのよ)

 ちなみに月乃は昨日小学生モードに変身した直後、旅館の浴衣を着ていたので、発見してくれた通りすがりの二年生たちに可愛い可愛い言われて大変だった。今度から変身する時は服に気を付けなくてはならない。

 なぜ小学生モードの月乃がわざわざ身を隠し、林檎さんにカバンのことを任せているのかというと、細川月乃が消えた直後に小桃が現れ、月乃がするはずだった仕事を当然のようにやっていたら日奈様に怪しまれそうだったからだ。月乃と小桃のイメージが生徒たちの頭の中で結びつかないように工夫していくことが肝要なのだ。


「・・・あと50分でホームルームが始まるじゃないか。姉小路様はまだか」

 時間を持て余した林檎さんは帽子の角度を整えたり、自分のスカートの折り目を直したりしてしていたが、やがて日奈様のカバンに興味を示し出した。じっと見つめたり、カバンを揺すって音を確かめたりし始めたのである。

(ま、まさか林檎様・・・カバンを開けたりしませんわよね・・・)

 日奈様のカバンの中身など恐れ多くて決して覗けない月乃は、結局あのカバンを一度も開けていない。中にはきっと1、2冊のノートとハンカチみたいな小物が入っているだけに違いないが、月乃にとってその中身は大変神聖なものなのだ。

(あっ・・・ちょ、ちょっと・・・林檎様!?)

 日奈様のカバンに特に神聖さを感じていない林檎さんは、「ところでこのカバン、何が入っているんだろう」みたいな軽いノリでカバンのボタンに指を掛けた。チャンスはあったのにカバンの中身を覗き見しなかったことを後悔していないと言えば嘘になる月乃にとって、これは非常にうらやましく、そして我慢できない状況である。

「り、林檎様! ストップ! ストップですわ!」

「ん?」

 月乃はつい林檎さんの前に飛び出してしまった。

「小桃? あなたは今日用事があるのではなかったのですか」

「あ・・・」

 カバンの交換を林檎さんにお願いする時に小学生モードの月乃は「わたくしが月乃様の変わりに昇降口へ行けばいいんですけれど、明日は小学校の宿題をいっぱい片付けなきゃいけない日ですの。保科先生のいる保健室で自習することはわたくしの義務ですのよ」と言ってしまったため、今ここに小桃が現れたら辻褄が合っていないばかりか、林檎さんがここで待機している理由も無くなる。

「なぜ小桃がここに来ているのです? 宿題はどうしたのです」

「いや・・・その・・・えーと・・・」

 急遽ここに来なければならなくなった理由を月乃はなんとか絞り出すことにした。几帳面な人間は応用力に乏しいと思われがちだが、自分の体裁のために様々な偽りを着込んで生きることに慣れている、その場しのぎの天才である月乃なら、論理的に整合したセリフを見つけ出すことも可能である。

「シャ・・・」

「しゃ?」

「シャ、シャボン玉が飛ぶって聞いたから、我慢できなくて来ちゃったんですもん!」

「・・・え?」

「・・・シャボン玉、好きなんですもん!」

 あまりにも恥ずかしいセリフに、月乃は自分の声が熱気球のようにふわふわ浮いているような感覚を覚えた。

 この日の月乃は、一年生のお姉さんたちが飛ばしてくれるシャボン玉を大喜びの演技で追いかけ回さなければならず、非常に疲れる一日を過ごすことになった。機転が効くばかりにどんどん面倒を引き寄せてしまった間抜けなパターンだが、小桃ちゃんに早く会いたい、小桃ちゃんと遊んでみたいと願っていた生徒たちが最高の時間を過ごせたことは言うまでもない。

 

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