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リリコさん、貴女は死にました。その①

いきなりの展開…さぞ驚かれた事でしょう。

ここでブチ込みたかったんです。すみません。

明るくリリコの顔を優しく照らして…いや、強烈に照らし過ぎて来る光がある。


「っ…眩しいんじゃ、ボケ………」


文句を言おうとした、リリコであったが辺りの異変に気付いて、口を閉ざした。


「どうもこんにちは~。やっとお目覚めですか?」


「ドチラサマデスカ……」


リリコの辺り一面に、見たこともない風景が広がり、其処に同じような背広に、腕章を着けた一見サラリーマンみたいな人達が何人も忙しそうに、辺りを走り回っている。

リリコの前に居る人も、同じ格好をしており、年齢はリリコと同じくらいの男性であった。そして、手に持っているライトで、リリコの顔をこれでもかっ!と、照らして来やがる。


「え~っと……。東京都にお住まいの、佐々木リリコさん、二十六歳でお間違い無いですか?」


「は…はい……。いや、だから誰?そして眩しいんですけど?」


「フムフム…部長~!!ヤッパリこの人が、行方不明だった僕の担当者さんでした~」


「あんれまっ!そうなの?何処に居たの?」


「雷のショックで次元の境目が破れて、別の次元の世界に居ました~。」


「良く見付けたね?あんらっ?この娘っ子駄目でねぇか?あっちの世界の神様に気に入られたみたいだべ…。生きてるよ?」


「え~?本当ですか?」


そう言うと、おもむろにリリコの胸に顔を埋める男。痴漢なのか?と、リリコが叫ぼうとした時、男はリリコの胸からサッと顔を離し、こう言ったのであった。


「本当だっ!生きてるっ!!参っちゃうな~も~。部長~!僕の査定、これで差し引かれちゃいますか~?」


「いんにゃ、大丈夫でねえか?逆にあっちの世界の神様から、特別手当て貰えんでねぇか?」


「本当ですか?ヒャッホ~イ!社蓄の辛い中でも頑張って来た甲斐がありましたよ~」


「そかそか、良かったなぁ~」


喜び会うサラリーマン風の男達に、どう突っ込むべきなのかリリコが考えあぐねて居ると、部長と呼ばれた方が気付いてくれた。


「ほれ、お前さんの特別手当てのお客さんが、困ってんべ?説明さ簡単にでもしてあげな…」


「はいはい~。リリコさん、貴女は死にました。でも別の世界では、生きてますのでそちらの世界で生きてください。以上!解散!!」


「ちょっ…ちょっと、待ちなさいよっ!どういう事!?全然分からんっ!!」


走って終わろうとする、男の首根っこを掴んで引き戻す。


「ぐえっ!苦しい…死ぬ………部長、ヘルプッ!」


「いやいや、今のは井上くんが悪いよ~。簡単すぎでしょう?」


「そうですか?定時で上がりたかったので」


「………分かったよ、私が説明すっから、井上くんはー上がっても良いよ?」


「本当ですか?アザーッス!!」


「ジェネレーションギャップかねぇ……ふう」


井上という若い部下の後ろ姿を見送ると、部長と呼ばれた男性は、眼鏡の位置を直しながら、リリコの方に頭を下げた。


「私の部下が申し訳ない。悪い奴じゃ無いんだけども」


「いっ、いえ、貴方が謝る事では無いので……」


「そう言って頂けると、こちらも楽で良いべ。さて、何が聞きたい?此方で分かる事なら、お答えするべ」


リリコは一つ深く深呼吸をし、何が起きたのかを説明してもらう事にした。








全国の井上くんごめん。先に謝っておきます。

このお話はフィクションですって、言わなくても分かってますよね?


しかも、続きます。その②に行きます…はい。

気長にお待ちあれっ!!

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