静かだな…っと、思ったら!?
誤字脱字に注意!!!
リリコが気にしていた、ジョニーのお酒の飲み方は、何とストロー(?)であった。
紙袋の開いている下から、ストロー(?)らしき筒状の棒で、ズゴゴゴゴ~~~~っと音を鳴らしながら飲んでいたのである。
「なっ……行儀悪くない?もう一人の人は、注意とかしないのかしら?」
リリコがヴィルヘルムに視線をやると、ジョニーなど、気にしておらず、普通にツマミの肉をムシャムシャ食べている。
(ど、どうやら気にしているのは、私だけの様ね……)
『プッハー!この酒は爽やかな口当たりだなっ!ズズズッ…。この肉のピリ辛が酒に合う!モグモグ……ズゴゴ~~』
『ちょっ、ジョニー先生……汚なっ!ポロポロこぼしてますよ?』
ジョニーが紙袋の隙間から、ツマミの肉の食べかすをこぼす。
『うるっせぇ!こんなもん被ってんだから、しょうがねえだろっ!ったくよぅ~』
『そもそも……その紙袋って、何時から被ってましたっけ?そして、何故被っていらっしゃるんでしたっけ?』
『あん?話せば長くなるが、浮気防止ってヤツらしいぜ?』
ブハッ……。
ジョニーのその理由にヴィルヘルムは、飲んでいた酒を吹き出してしまった。
『ゲホゲホ…ゴホッ……ゴホゴホ……』
どうやらヴィルヘルムの気管に酒が入ってしまい、むせてしまった様である。
リリコがヴィルヘルムの背中を優しく叩いてあげると、それを見ていたジョニーが、またヴィルヘルムをからかって来る。
『おいおい~ヴィルの嫁さん、優しいねぇ~。ジュルジュルズズズ~』
ジョニーが行儀悪く、咀嚼音を立てながら喋っている。
『ゴホッ…んっうん……。 ジョ、ジョニー先生、からかわないで下さいよ。それに、浮気って?ご結婚されてましたっけ?』
『いいや?』
『では恋人に……?』
『いい…』バッターンッ!!!
その時、突然部屋のドアが物凄い勢いで開け放たれた。そして、少年兵がこう報告して来る。
『エスペランサ副団長っ!ご報告申し上げますっ!隣国ビスマルク帝国の砦を監視している者達から伝令があり、軍備を増強している模様!直ちに警戒準備をせよとの、団長からのお達しです!』
その少年兵の言葉に、ヴィルヘルムの酔いが急激に覚めて行く。
ヴィルヘルムはジョニーに、後を頼むと少年兵と一緒に慌ただしく部屋を出て行った。
『う~ん…軍人さんは大変だねぇ……俺は、もう一杯頂く……か………………』
ジョニーが性懲りも無く、お酒を注ごうとするが、お酒の瓶が何処にも無い。
辺りを見回すが、お酒の瓶は跡形も無い。
ふと、ジョニーはリリコが静かになっていた事に気付いた。
ヴィルヘルムが座っていた後ろを覗き込むと、楽しそうな表情のリリコが、酒瓶を抱き抱える様にして、酔いつぶれて居た。
『こいつ……何時の間に?って、全部飲んじまったのか?チッ……』
ジョニーは小さな舌打ちをしつつも、リリコに毛布を掛けてあげるのでした。(ベッドには面倒だから運ばない)
はい、ジョニーの素顔は、分からずじまいでしたね?
隣国ビスマルク帝国が何やら怪しい動きを始めた?
そして、サラッと明かされるヴィルヘルム、実は副団長………。団長は…ジョニーじゃ無い事は確かです。いずれ登場させます…よ?
というか、主人公一応リリコ何ですが、影薄くて申し訳無い……多分言葉が分かるまで、薄いままです。テヘペロ……。