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なんじゃそりゃ~~~~~~~~???

誤字脱字は、ご懸念の通りで御座います。

リリコが不安で涙目になって震えて居ると、勢いよく扉が開いた。


ドバッターン!!!


『ジョニー!持ってきましたよ!!ザルファの酒に、つまみのイルの肉です……よ………。』


『あん?早いな………何だ?こっちを凝視しやがって?ヤッパリ男が好きなのか?』


『違いますよっ!そのネタ引っ張らないで下さいっ!……何故貴方が彼女の頭を掴んで居るのですか?』


『何故って……言葉が通じねぇから、動かない様にする為に掴んでんだが?見て分かんねぇのか?』


『分かりませんよっ!離して上げて下さい。怖がってます!』


やっと、紙袋男ジョニーから離されたリリコは、助けてくれたヴィルヘルムに、通じないとは分かっているが、微笑んでお礼を言った。


「有り難うございました。物凄く…怖かったんです……」


ヴィルヘルムは、リリコの微笑んだ顔を見て、硬直してしまっていた。

微笑んだリリコの顔が余りにも儚げで、美しかったからだ。

(実際リリコは、は気分が悪かった上に、ジョニーへの恐怖があったから儚げに見えただけなのだが……。)


赤くなったヴィルヘルムの顔を見たリリコは、熱でも出たのかと、ヴィルヘルムの額に手を当てて、熱を測ってみることにした。すると、更に顔が赤くなり、熱が上がって来ている様だった。


その光景を一緒に見ていたジョニーは、ひとつ大きくため息を吐くと、ヴィルヘルムに話しかけた。


『おい、ヴィル。お前、その顔……やべぇぞ?』


『うっ……。な …何がですか?』


ジョニーの発言で、顔を触るヴィルヘルムだったが、リリコの手はまだ額にあった。

そこでプチハプニングが起こってしまう。

顔を触るヴィルヘルムの手と、額にあったリリコの手が触れてしまう。

慌てたヴィルヘルムは、リリコの手を勢いよく振り払ってしまった。


パシッ……。


乾いた音が室内に響く。ジョニーがあちゃあ…といった表情で二人を見た後顔を覆った。


『すすすすまないっ!わっわざとでは無いぞ』


慌てて大きな両手をブンブンと左右に振りながら取り繕うヴィルヘルムに、ジョニーがまずは落ち着けと言うように肩を叩く。


『おい、ヴィル。その女は言葉が通じねぇんじゃねぇのか?そんなに動揺すっと、その女も不安になるだろぉ~が!』


ジョニーが、まともなことを言ったのだが………紙袋を被って居る為、何とも言えない雰囲気になってしまった。




しばらく黙りこんだ三人の前で、最初に動き出したのは、やはりジョニーであった。ヴィルヘルムの目の前に、ジョニーは酒の瓶を掲げて、こう言い放った。


『チッ…。何にせよまずは向かい酒だ!その女にも注いでやれよ?この酒、名酒を多く排出するザルファの酒なんだろ?楽しもうぜぇ~!』


楽しそうにジョニーは、お酒を自分のコップに勢いよく注ぎ始める。

それを見たヴィルヘルムは、諦めた顔をしてリリコの前にコップを起き、お酒を注いであげる。


リリコも困惑はしていても、ヴィルヘルムには嫌悪感など無いので、注がれている液体が匂いでお酒だと分かると、嬉しそうに飲み干した。

お酒が胃に染み渡ると、先程まで気分が悪かったのが嘘のように治り、楽しい気分になってくる。


ふと、ある事が気になったリリコはジョニーの方を見てみる。そう、ジョニーの飲み方が気になったのであった。紙袋を被りながらは流石に飲めないだろう……となると、必ずや紙袋を脱いでお酒を飲む筈だ…と。


振り向いたリリコが見たジョニーは……………。



「なっ……なんじゃそりゃ~~~~~~???」



リリコの叫び声が室内に響き渡ったのであった。







ジョニーの素顔は見れるのか?こうご期待………って程でも無いですよね?わかります。

私も興味無いですもん。ふっ。

後、リリコ………男で失敗しているのに、危機感皆無。駄目、絶対!!皆様はこの様な事は決して致しません様に!オババとの約束ですぞ?

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