どうすれば…良いのだろうか?
誤字脱字を探さないで下さい…。
えっ?探さなくても目につく?
では、諦めて下さい。
ヴィルヘルムは、困惑していた。川から引き上げてやった死体が突然動き出したからだ。
生きているか、確認するために頬っぺたを伸ばしていたら、いきなり怒鳴られた。
どうやら、アンデッドの類いでは無いようで、一安心だ。
近くで良く見ると、黒く汚れて居るが、まだ若い少女の様である。
少女は、自分の服の状態に気付いたのであろう、自身を抱きしめて震え出した。
流石のヴィルヘルムも、その事に気付いて、自分の着ていた上着を脱いで、少女に着せてあげると、少女がヴィルヘルムに声をかけて来た。
「%×ζ□@∀#¥*★♂♂¶」
何を言っているのか、サッパリ分からない。
「君が何を言っているのか分からないよ?」
と、言ってみたが、今度はこちらの言葉が伝わってない様子で、自分だけでは、どうして良いか分からず、困っていると、少女が更に何事か喋りかけて来る。
「ζ□♂¶☆%◎℃◆★*¥#@∀」
やはり聞いたことが無い言語の様だ。
「………ふむ、どうしたものか…まいったな……」
このままここに置いておくのも、不味いであろうし、他国の間者の線も捨てきれない…。少女への対応に頭を悩ませていると、少女が不思議な事をし始めた。
何々……片手で地面を指差しながら、もう片方の手で、自分を指して首を傾げて居る。
ウム……地面に私は違和感を感じる……とでも言いたいのだろうか?分からん。
これ以上やっても、意思の疎通は難しいと思い、少女を警備隊の砦に連れて帰る事にした。
砦になら、医療も充実しているし、他国語に堪能な者も何人か居るので、きっと誰かと会話が可能だろう。
ヴィルヘルムは少女を抱き上げ、そのまま歩き出した。
「◆ζ×…##¥¶☆%@、∀♂∞¥※◎£♀、£◎※¶☆¥★#∞♂ζ。℃★◎£∀@☆?」
驚かせてしまったらしく、何事か騒いで居る。だが、声をかけたとしても伝わらないし、しょうがない。
少しすると微動だにしなくなったが、大丈夫だろうか?
と、いきなりガクガクと震え始めた。
川に落ちたので、寒くなったのだろうか?ヴィルヘルムは、優しく少女を抱きしめてあげた。
すると、少女は落ち着いたらしく、眠ってしまった様である。
ここ数年、我国では隣国のビスマルク帝国との間に小競り合いが乱発していて、国内は戦になるのではと、ピリピリしているのが、現状である。
この少女への行いが、ビスマルク帝国の策略かも、知れない為隊長への報告は、絶対なのだが報告したら、少女への対応は厳しいものになるかもしれない…。
ヴィルヘルムは悩みながらも、少女を抱き抱えたまま砦への道を歩いて行ったのであった。
お互い意思の疎通は、出来ないと悟りました。