リリコさん、貴女は死にました。その②
変な箇所はいずれ直します。多分。妄想力を駆使して、読んで下さい。
「そうですね、聞きたい事は沢山有ります」
「沢山…ですけ?引き継ぎはしましたが、私も時間が無限に有るわけじゃあ無いべ。時間の流れも違うしな。要点を纏めてお願いするべ」
お役所仕事かいっ!と、リリコは危うく突っ込む所だった。
その思いを読んだ様に部長はニッコリ微笑むと、こう言った。
「これは、時間外……あくまでも私のサービス残業みたいなもんだべ」
やっぱり拭えないお役所仕事感……。リリコは一つ深呼吸をすると、質問を始めた。
「ふう……。分かりました。では一番聞きたい事を聞きます。私は死んだんですか?」
「んだな。まぁ、あくまでもこちらの世界では…だがの」
「こちらの世界?」
「んだ。リリコさんが生まれた世界を地球とするべ?貴女が現在居る世界は、異なる次元の異世界なんだべ。基本的に行き来は出来ないんだけども、今回はイレギュラーな出来事があったんだべ……。まず第一に貴女が泥酔していた事と、雷に打たれた事は偶然では無いんだべ」
「はあっ?偶然では無いって……誰かが故意に私を酒に酔わせ、雷で打ったって事?神様じゃあるまいし………まさか………」
リリコは恐ろしい考えが一瞬頭を過って、考え込んでしまった。ヒントは先程、部長が言っていたでは無いか……そっちの神様に気に入られた様だ…と。
ごくり……。飲み込んだ唾の音がやけに大きく聞こえる。信じられない気持ちで、部長に確認をする。
「まさか、その……神様の仕業とか……言いませんよね?」
部長はやはり微笑むと、静かに親指をサムズアップして来なすった。
リリコは身体を地に伏せ、死んだフリをした。いや、死んでるんだっけか?生きてるんだっけか?
「んで、第二に……地球の神様が、貴女を死んだと認識し、記録してしまっているんだべ。一度受理してしまうと、修正が出来ない大切な記録なんべ」
「修正が出来ない大切な記録ならば、確認とかを…しなかったんですか?だって、私が死んだのって、二日か三日程度しか経って無いですよね?そんなに早く決まってしまうものなんですか?」
「……ちょっと言いにくいんだども、実は時間の流れが違うんだべ。時差はおおよそ、異世界の一日が、地球では一週間程になるんだべ。貴女が異世界で過ごしたのが大体三日……地球では一月たってたっちゅー事だべ。しかも……井上くんが……」
リリコは部長の説明を聞き、不運な自分を嘆いて居たのだが、部長が最後に滑らせた人物の名前が気になった。
「しかも井上くんが……の、続きは?また彼ですか?何をやったんですか?教えて下さいっ!」
部長はシマッタ~☆という表情をしながら、教えてくれた。この感じは…ウッカリじゃなくて、わざとか?部長…結構性格悪いのもしれないと、感じたリリコであった。
「うん…実はねぇ、彼のウッカリミスで貴女の捜索が全然進んで無かったんだべ。」
「ウッ…ウッカリミスとは?一体…何を……?」
「……貴女が雷に打たれて消えてしまった時は、我々一同慌てたんだべ…。んで、貴女の担当になってた井上くんが残業して捜索依頼書っていう、書類を出して帰るって言うから、そのまま任せたんだべ…。確認不足の我々も悪いから、言いづらいんだけんど井上くんは結局、残業しないで帰っちゃったんだべ……異世界の神様から、貴女を異世界に貰って来たけど良いよね?って、言われて今回貴女の取り残しが発覚したんだべ」
部長の説明を聞けば聞くほど、井上に対しての怒りが貯まって行くリリコである。
リリコが出会う若い男というのは、神がかり的に最低なクソヤローが多い様である。
井上への怒りは一先ず置いておいて、他に気になる事を聞く事にする。時間が無限ではないと聞いていたからだ。
「そ…その、異世界の神様って本当に?」
「んだ。嘘を付いてもしょうがないべ?ちゃんといらっしゃるだよ?んで、貴女がベロベロに酔っ払い雷に打たれて、次元を越えたのを見て不憫に思われたんだべ………雷に打たれた傷まで治して貰って………気に入って頂いて良かったんだべなぁ~」
「そっ…それはっ……良かった事何でしょうか?」
「悪くはねえべ?まあ、異世界に無理矢理定着させられたんだげっちょ…………」
ボソッと最後に何かを言われて気になったリリコであったが、その直後に現れたら人物のせいで、それどころでは無くなってしまったのであった。
突然頭上より高らかに、ドロロロロロロとドラムロールが響いて来たかと思うと、空からキラキラと光る物体が舞い降り始めたのだ。
唖然と見上げるリリコと、頭を抱える仕草をした部長の元に異様な風体の女性(?)が、ゆっくりと降りてきて、一言言いはなったのであった。
「私が異世界の神、イシェラスですわよぅ~!!」
台詞とは違い、ドスの聞いた中年男性の声が頭上より響いたのでした。
当初考えてた内容と変わりすぎ、収集が付かなくなりました。ご免なさい……こんなんじゃ無かったんです…(言い訳)
しかも…しかも、続きます。
最後に変なの来ましたね?次で決着(?)が着く様にします!