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紫をまとういと高き天使  作者: げんくう
第三章 聖地巡礼
33/105

【お礼状】

 試験明けで、久々のランチタイムだ。


 ジュリがデジカメで撮った写真を持ってきて、旅行の話で盛り上がってる。


「ほーらオズ、あんた寝てばっかりで試験大丈夫だった?」


 ジュリのやつ、行きの新幹線で、俺が寝てる写真を撮っていた。

 隣のジャンヌは真剣な表情で、勉強に集中している。


「ちょっと休んだだけじゃんか。勉強のときはすげー集中できたんだ。

 テスト範囲の重要なポイント、ジャンヌに整理ノート見せてもらったじゃん。

 ずばずば当たったぜ。俺絶対ジュリより成績いいかんね」


「私だってゴリに教わったところとか、ここ大事だぞっていうとこ、

ズバリ出たわよ。なんたって学年7番の人に教えてもらったんだから」


「それをいうなら俺は、5番のやつのノートで勉強したんだぜ」


「おいおいお前たち、子供の自慢話みたいで、みっともないからやめてくれよ!」


 ジャンヌはニコニコしながら聴いている。


「オズもジュリも、テストの成績良さそうでよかったわね。

私、テスト前に二日間も旅行したから心配していたのよ」


 ゴリが、伊勢神宮で撮ったジャンヌとジュリの並んだ写真を見て、


「なあジュリ、スカート短くして、太もも丸出しも、

青春真っただ中って感じでいいけど、

この写真も真面目な女子高生って感じが出てて、

すげー似合ってると思うんだけど」


「おう、そういえばジュリ、ジュリの抹茶の作法、

ゴリのやつ、熱いまなざしでさ、身を乗り出して見てたぞ」


 ゴリが照れながら、

「ほんと、どこかのお嬢様って感じだったぜ」

「マジで? じゃあ今度、オズん家でお茶やるとき、

私またお嬢様モードでやるから」


「そうそう、ジュリでもおしとやかに見えたもんな」

 あ、しまった! また言ってしまった。


「なによオズ、ジュリでもとは!」


「いやジュリ、オズはお芝居がとっても上手だったって、褒めているのよ。

 名女優だなって」

「なにそれぇー。なんかよくわかんないなー。ジャンヌのいうこと……」


「ジュリがお芝居演じたって言ってたじゃん」とゴリ。

「そっかー……」


「いやマジで俺、名門の令嬢に見えたんだ。ウソじゃないって」

「オズ、そんな無理しなくてもいいわよ。

 どうせまたお茶やるとき、オズん家使わせてもらうんだから」


 運転手の福西さんとの集合写真もあった。ジャンヌが


「ねえ、ジュリ、この福西さんと撮った写真、いただけない?

 私、お礼状書くから、この写真、同封しておくわ」


 ジャンヌの手紙かぁ、俺も欲しくなった。

 ラブレターなら最高だ、想像しただけでわくわくしてくる。

 でも、ジャンヌとの恋は、当然御法度なんだろうから。


「みんなね、私たちが、ホテルを出発した後、

ホテルの支配人さんから、お母さんへ、

今みなさん、無事に出発されましたというお電話いただいたの。

 その時、支配人さんから、みなさんとても礼儀正しく、

今どきの高校生にしては、めずらしいくらいで、とても爽やかな印象受けました、

それから、運転手の福西さんも、ホテルの人へ、同じようなことを伝えて下さったの。

運転手さんも、わたしたちのこと、絶賛されてましたよって。

お母さんも、とても喜んでたわ」


「そうか、俺たち、制服着て食事に行ってよかったな。

 俺たちのこと、見る人は、しっかり観察してるんだな」とゴリ。


「俺たちも、ジャンヌを守護する立場なら、立派な高校生でありたいし、

俺たちがおそまつじゃ、ジャンヌに恥じをかかせるからな」

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