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紫をまとういと高き天使  作者: げんくう
第三章 聖地巡礼
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【内宮御垣内参拝】(ないくうみかきうちさんぱい)

 猿田彦神社から内宮までは歩きだ。


 五十鈴川を渡ると、おそらく神域になるのだろう。


 長い砂利道を進み、途中で手水を使い、また砂利道を進む。


 正殿前の広い階段を上がる。


 外宮と同じように、垣の外の左側に整列し、ジャンヌが先に報告し、

皇室の安寧と日本の平和を祈った。


 このあと、御垣内参拝の受付へ。


 特別参宮章を提示し、住所・氏名を記帳し中へ。


 棚に荷物を置き、塩でお清めを受け、垣内へ入る。


 中央で、ジャンヌに合わせ二拝二拍手、ピラミッドの印で

《平成の祈り》を奉納、最後に一拝で終えた。

 今回の旅行の目的は達成された。


 ジャンヌに安堵の表情と、喜びがあふれていた。

 目から涙が流れている。


 神主にお礼を述べ、正殿の後ろから、別宮をいくつか参拝して、

内宮での参拝は、全て終了した。


 帰りの参道で、ジュリがジャンヌの肩を抱き、

「ジャンヌ、おめでとう。お役目ご苦労さまでした。

私、今回連れてきてもらって、本当によかった。

 ジャンヌに感謝しても、しつくせない」


「ううん、私のほうこそ、今回ジュリがいてくれて、すごく心強かったわ」

「これから私、ゴリと同じくらい、いやもっと、ジャンヌのお役に立ちたい。

だから、私にできることは、なんでも言ってね」


 うしろから、二人の会話を聞いていた俺とゴリは、


「ジュリ、すげー心境の変化じゃん。ゴリ、嬉しいだろ」

「ああ、今回の旅行で、俺、ジュリのいいとこ、すっげー発見したみたい」


「もともとジュリは、情に厚く、素直で優しい人間だったって、

よくわかったよ。

 なあゴリ、美味しいもの、二人に食べてもらおうぜ」


「よっしゃー、任せとき。先ずは赤福からだな」


 俺たちは、おかげ横丁に入り、先ず、赤福の餅を食べることにした。

 一皿三つが基本だ。とりあえず四皿頼んだ。


「ジャンヌ、伊勢うどんもあるから、赤福は、一つでも二つでもいいぜ」

「ありがとう、オズ、じゃあ、赤福一つにして、伊勢うどん全部食べるわ」


 出された赤福を、ジャンヌの皿から、俺とゴリで一つずつもらった。


 ジュリもゴリに、

「私太るから、二つでいいや」って、一つゴリの皿へ。


「この味って、江戸時代から変わらないそうだ」とゴリ。


「へーえ、江戸時代から庶民も、こんなおいしいもの、食べてたんだ」とジュリ。


 みんな、お茶のお替わりをして、清算のとき、

お土産用を四つ購入して次の店へ。


 次も、ゴリの親父さん推薦の、伊勢うどんを食べる。

 やはり、江戸時代から続く、伝統の味で、たまり醬油で食べる。

 麵がえらい太くてやわらかく、消化に良さそうだった。


 俺たちは、お腹も満足し、あとは帰るだけだ。


 明日からは、中間試験なので、ゴリはもう、勉強モードに切り替わっている。


 帰りの電車では、初めにジャンヌが、両手を組んで、瞑想している。


 おそらく大天使ミカエルに報告しているんだろう。


 みんなは無言で、勉強に取り組んでいる。

 みんなの、切り替えの良さに感心する。


 やっぱり俺たちは、高校生だったんだ。


 俺も、神様ごとやってたから、成績が落ちたなんてことがないよう、

勉強に集中した。

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