【猿田彦神社】
御祭神は、もちろん猿田彦大神だ。
ここでもご祈祷をお願いするから、本殿の前では、
短めの報告とお祈りをした。
社務所でご祈祷の申し込みをした。
申込者は、今回はジュリだ。
それというのも、ゴリの主張を聞いて納得した。
この神社の由緒には、猿田彦大神の末裔の『大田命』も祀られており、
宮司家は、その直系の系統とある。
ゴリの真実は、猿田彦大神の分霊なのだが、
申込者がゴリすなわち大田猿田彦では、
神社側に変な誤解を与えるといけないので、
ここは常識的な判断で、ジュリの名前で申し込むことになった。
ご祈祷の内容は、神恩感謝にした。
待合室でしばし待機する。他にお宮参りの家族が一組いる。
やがて本殿に案内され、本殿前の床几に腰かけて待つ。
待っている間、みんな合掌して、報告なり、お祈りをしている。
やがて神主と巫女さんが登場した。
同時に猿田彦大神が降りてこられたのがわかった。
、すぐに祝詞奏上が始まった。
ご祈祷が終わると、ゴリが、
「俺、懐かしさと、猿田彦大神を感じた。
しっかりと使命を果たせといわれた気がした」
次に、境内には、天之宇受売命を御祭神とする、佐留女神社がある。
ここでもジュリに、前に立ってもらい、
真後ろにゴリ、左右をジャンヌと俺で並んだ。
「ジュリ、報告と、参拝のリード、お願いします」とジャンヌ。
ジュリが、長めの報告のあと、揃ってお祈りした。
「ありがとう、ジュリ」
ジュリは、前を向いたまま動かない。
「よかったな、ジュリ」ゴリがジュリの肩をポンと叩いた。
やっと後ろを振り返ると、やはり泣いていた。
「私ね、体がぽかぽかしてきちゃった。みんなごめんね」
ジャンヌがジュリの肩を抱きながら、
「また、天之宇受売命とお会いできたのね」
ジュリは、泣きながらうなずいた。
「さあジュリ、次は本番の、天照大神だぞ。
神話の世界じゃ、ジュリ、一緒だったから、きっとお喜びになるぜ」
ジュリの潤んだ瞳がいっそう輝き、にっこりと頷いた。




