表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紫をまとういと高き天使  作者: げんくう
第三章 聖地巡礼
30/105

【猿田彦神社】

 御祭神は、もちろん猿田彦大神だ。

 ここでもご祈祷をお願いするから、本殿の前では、

短めの報告とお祈りをした。


 社務所でご祈祷の申し込みをした。

 申込者は、今回はジュリだ。


 それというのも、ゴリの主張を聞いて納得した。


 この神社の由緒には、猿田彦大神の末裔の『大田命』も祀られており、

宮司家は、その直系の系統とある。


 ゴリの真実は、猿田彦大神の分霊なのだが、

申込者がゴリすなわち大田猿田彦では、

神社側に変な誤解を与えるといけないので、

ここは常識的な判断で、ジュリの名前で申し込むことになった。


 ご祈祷の内容は、神恩感謝にした。


 待合室でしばし待機する。他にお宮参りの家族が一組いる。


 やがて本殿に案内され、本殿前の床几に腰かけて待つ。


 待っている間、みんな合掌して、報告なり、お祈りをしている。


 やがて神主と巫女さんが登場した。

 同時に猿田彦大神が降りてこられたのがわかった。


、すぐに祝詞奏上が始まった。


 ご祈祷が終わると、ゴリが、

「俺、懐かしさと、猿田彦大神を感じた。

 しっかりと使命を果たせといわれた気がした」


 次に、境内には、天之宇受売命を御祭神とする、佐留女神社がある。


 ここでもジュリに、前に立ってもらい、

 真後ろにゴリ、左右をジャンヌと俺で並んだ。


「ジュリ、報告と、参拝のリード、お願いします」とジャンヌ。


 ジュリが、長めの報告のあと、揃ってお祈りした。


「ありがとう、ジュリ」


 ジュリは、前を向いたまま動かない。


「よかったな、ジュリ」ゴリがジュリの肩をポンと叩いた。


 やっと後ろを振り返ると、やはり泣いていた。


「私ね、体がぽかぽかしてきちゃった。みんなごめんね」


 ジャンヌがジュリの肩を抱きながら、

「また、天之宇受売命とお会いできたのね」


 ジュリは、泣きながらうなずいた。


「さあジュリ、次は本番の、天照大神だぞ。

 神話の世界じゃ、ジュリ、一緒だったから、きっとお喜びになるぜ」


 ジュリの潤んだ瞳がいっそう輝き、にっこりと頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ