87 今日のお出掛け
どうぞよろしくお願いします。
ハチは昨夜、マリアが自分の部屋に連れて行ったと、ジェーンに聞いて安心するミレーヌ。
「ああ、寝落ちしちゃうなんて……。
疲れてるなとは思ったけど……、カイエンといたくて……。
でも、すっごい幸せな時間だったな……。
あ、収納魔法! 何入れとこ!」
髪をジェーンに結ってもらいながら、ミレーヌは鏡台の上を見て、ハンカチを手に取り収納魔法に入れた。
「おお! 収納できた!
今度、買い物行ったら、私が荷物、収納できるよ!」
ジェーンがふふっと笑ってから「ちょっとじっとしてて下さいっ!」と言った。
仕度が終わる頃、カイエンが部屋に迎えに来てくれた。
少し気恥しそうに「おはよう、カイエン。昨夜は運んでくれてありがとう」とお礼を言うミレーヌ。
「いや、ミレーヌにあんなに触れていることができて、うれしかった……」
顔を見合わせてから、お互い赤くなって俯いてしまうふたり。
ジェーンがそんなふたりを廊下へ押し出さんばかりに促す。
「どうぞ、食堂へ!」
カイエンが左腕を差し出し、ミレーヌが右手を添えるとふたりはやっと前を見ながら歩き出した。
「……昨日のミレーヌの話だけど、ジョルジュ王子を許して、友人になってもいいと返事するでいいんだよね?」
「あ……、うん、まあ。
友人と言っても、エド様やバルド達と同じ感じかなあ……。
コーラスとシーラは家族のように大切な友達で……、カイエンはもう家族同然で、さらに大切な人だし……、カイエンがそばにいてくれれば大丈夫」
ミレーヌの言葉にカイエンが少し驚いた表情をしてから、微笑んだ。
「はい、一緒にいます」
みんなで朝食を食べている時、ジョルジュが言い出した。
「ここの冒険者ギルドに行ってみたい」
ジョナサンが「いいですね、辺境ですので、王都にはいない魔物もいますし」とニコニコと言った。
ケリーとゴードンも了承してくれ、ジョナサンがみんなを率いて行くことになる。
「久しぶりだもの、狩りでもする?
後もう少しで、コーラスはBランクだよね!?」
ミレーヌが思いついたように言うと、ウィリアムが「それはいいですね!」と声を上げた。
そういえば、ウィリアムともなかなか話せていないや。
ミレーヌはウィリアムに笑いかけた。
「ウィリアム様も一緒にやります!?」
「ああ、ジョルジュ様も狩りをしたいそうだ」
「そうですか、ではお兄様、狩りができる格好で集合ですね!」
ジョナサンが苦笑する。
「楽しそうだな。ミレーヌ。
そうだな、今日はみんなでギルドに顔を出し、狩りと行くか!
マリアはどうする?」
マリアはちょっと考えてから「御一緒していいですか? 簡単なヒーリングしかまだできないけれど」と言った。
「マリア嬢はヒーラーの素質があるのだな! 素晴らしい!」
ジョルジュがマリアを見て言う。
「マリアも一緒に行くの、楽しみ!
ハチはジェーンとアンナに頼んで行こう!」
ジョルジュとミレーヌの言葉にマリアが笑顔を見せた。
読んで下さり、ありがとうございます。
ジョルジュ王子のためにウィリアム、なんか頑張ってますかね?




